レミニセンティアのレビュー・感想・評価
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最悪な90分
予告編を観て興味を持った主人に連れられて遠路はるばる観に行って、グッタリして帰って来た映画。
ロシア映画的なものを志しているそうだったが、舞台がロシアなだけで必然性は感じなかった。
監督とプロデューサー(嫁)の間の子供を準主役に持って来ているが、ロシア人の中に明らかに浮いている日本人顔の幼女の存在意義が喋れない設定というだけでは全く成立していない。
少しでも出演者へのギャラを削減したかったのか、可愛い娘をこの映画への出演を経歴に役者にしたい目論見があるのか。
とにかくこの子が主人公の娘であるという設定から既に違和感しか無く、訳が分からないまま突き進んでいく物語になんとかしがみ付きながら観る感じ。
室内の収録での録音に環境ノイズが酷く、カメラが切り替わる度に鳴ったり消えたりするノイズが気になって物語に集中できない。
他の方のレビューだとこれがロシア映画的な演出?なのかどうか知らないが不快感を与える違和感を「味」として観客に押し付けるのは無理。
予告編にも意味有りげに登場する万華鏡のようなCGも、毎回同じ耳障りな大き過ぎる音量のSEと共に何度も出てきてウンザリする。後半は出てくる度に耳を塞いでいた。
そしてまさかの夢オチ!
最悪です。
ここからは作品についてではないですが、
上映後疲れ果ててさっさと帰ろうと思っているところに監督夫婦が入って来て「お急ぎの方はどうぞご退出下さい」とは言うものの出られる雰囲気でない中で一方的に切々と熱い想いを監督の日本語→嫁のロシア語通訳の順で延々語られ、私費を相当投じたのでお金が無いですカンパよろしく的な事を言い、最後に質疑応答の時間まで設けるウンザリの上塗り…。
B級SF映画等であれば「酷いねこりゃ」と笑い飛ばしながらも観られるが、そういう逃げ場もなく本当に最悪な体験でした。
予告編に完全に騙されました。
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