「ロシアへの愛は伝わった」レミニセンティア 眼球男さんの映画レビュー(感想・評価)
ロシアへの愛は伝わった
記憶に関する特殊能力を持った主人公と、彼のもとにやってくる人たちとの間で交わされる会話が続く。物語は淡々と進む。
カットの変わり目などに、ひたすらロシアの街の風景をたくさん映していたり、キリル文字にこだわってる感があって、監督は「ロシア映画」はもちろん、ロシアの風景、空気、文字、人、とにかくロシア好きなんだなぁと感じた。
ストーリー上のオチを最後にガクッと落とすのではなくて、何段かに分散してしまっていて中途半端感が否めないこと、主人公の子供役の監督実娘は明らかに東洋人で主人公との年齢差もあり、主人公の娘というには無理がありすぎること(せめて孫ってことにすべきでは?)、編集つなぎをワザと雑にして昔のロシア映画っぽくした演出がワザとらしくて嫌気にしかなってないこと、あと変で無意味なCGや音楽が雰囲気を押し付けててだいぶ残念になってる。
編集を丁寧にやったら、まだもっと面白くなる気がしました。
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