アシュラのレビュー・感想・評価
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心が折れます
いやー、韓国映画ってすごいレベルまでいってますね。
「ニッポンスゴイ」ばっか言ってたら、ほんとに置いていかれるよ!
とりあえず今作。
刑事・検察・市長、みんなクズ。
まぁ、主役の刑事は、ちょっとイケメンでフワフワしてるから、演技がうまいのかどうかよくわからんかった。日本でいうと、中村トオルとかの系列かな、って印象。
この映画で一番話題になってるのが市長ね。
もう、むちゃくちゃすぎて半分マンガのキャラみたい。
しかしここまでやりきるのは立派。
検察も一見まじめなおじさん。情報を得るために刑事をボコボコにする、まあ悪いやつなんだけど、みてる側としては、正義のためだから他の二人よりちょっと贔屓目にみてたわけ。
で、
最後の襲撃シーンね。
検察の人のあの行動ね。
「心が折れた」瞬間を、これほどまでに直接描いたのは
他ではあまり思いつかないなぁ。
「まじでやるんですか!?」って、こっちも心が折れたわ。
視聴後はしばらく、気持ちが萎えた笑。
まぁしかしすごいよね。ここまでよくやるわ。
途中のカーチェイスとか、どうやったらこんなの思いつくの!?って思った。
まぁ、すごいんで、みんなに観てほしいわ。
欲望の果て
平和に暮らすこつは、足るを知るだが、欲求を抑制しているに過ぎず、本当に現状維持なら何も得られない。だから、血みどろになり、貪欲に全ての物を欲する阿修羅の様な生き方も否定できない。慰安婦像等を増設する一部の韓国人や北朝鮮人民が日本に、阿修羅の如く血みどろの戦いを挑んできたら、どの様に対応するべきか。仕方がないでは何も済まされない。
闇の底にあるのは虚しさ。
私欲のためなら犯罪でも射止を問わない市長と裏金でつながっている刑事。彼らの関係を追い詰めるべく検事と捜査官の手が伸びる。
ハイカロリー作品。熱量がとまらない130分でした。
圧巻のファン・ジョンミン、目が一度も笑わない。
全員悪い。本当に悪い。ただたまに垣間見える人間味が憎めなくてここは救い。
チンコ出して恫喝するシーン!
に、本作の凄さが込められていると思う。
チンコシーンは、一見するとエヴァンゲリオンのシンジ君よろしく、「見えるの?見えないの?」の面白シーンなんだけど、それと同時に「アタマおかしいんじゃないの?」感が出ており、市長のサイコパス表現にもなっている。うまいね。
序盤の、「少女買春の疑い」で口封じさせられるシーンも秀逸。「アンピョン女子校3年6組」って言ってたけど、あんな老けてたら、絶対に女子高生じゃないだろう(笑)
でも、それを理由にして脅して口封じしちゃうんだから、本当にコワイ。無理が通れば道理がひっこむってヤツか?市長の“強さ”を見せつける良いシーンだったと思う。
あ〜、最高に面白い映画でした。
やり過ぎノワール
悪党しかいない
しかも濃い男で占められて、直情の癇癪もちばかり
徹頭徹尾 ずっと血みどろ
こんな作風で 途中から もうええわー、とお腹いっぱいになる
で、ダメ押しとばかりにラスト30分の 一掃劇!!
全部をなぎ倒して更地化してしまうような展開で、
その やり過ぎさに 腹を抱えて笑ってしまい、
あー、これはコメディなのね と納得して 無事にエンドロールを迎えた。
いわゆる やり過ぎの美学が満載の作品で楽しめた
天下無敵の最狂市長
面白かったけど、僕が好きな韓国映画ではなかった。
斧を振り回す辺りは館 韓国映画らしかったけど、内容は香港ノワールって感じでラストも男たちの挽歌だった。
もっとシンプルでエグい韓国映画が好きなのだけど、架空都市の真っ黒な市長が成り上がり自分の町を作るためなら何でもやる様は狂い過ぎてて気持ち良いとさえ思えるし良いキャラだったけど、何か主人公がイマイチというか、悪い癖にしがらみ多過ぎてがんじがらめで、もどかしかった。
斧でザクザクやる奴らと、金で調子乗る弟分が良かった。
この街にダークナイトは居ない
今年の3月に立て続けに公開された韓国3大サスペンスの一本。レンタルを待っていた!
芸術的変態ムービーの「お嬢さん」、常人の理解を超えた衝撃作「哭声 コクソン」。
こちらは、これぞ韓国サスペンス!とでも言うべき傑作ノワール!
舞台は、架空の街、アンナム。
まるでゴッサムかシン・シティか、犯罪と陰謀が日々蔓延る。
声高らかに街に尽くすと宣言する市長のパク・ソンベ。
が、諸悪の根源は、コイツ。
自分の利権の為ならあらゆる犯罪に手を染める極悪市長。独裁者のように街に君臨。
市長の犯罪を隠蔽し、手となり足となる“犬”がいる。刑事のドギョン。
自分が汚職まみれのクソッタレなのはヘドが出るほど知ってるが、末期ガンの妻の治療費の為に加担するしかなかった。
そんな彼に接触してきたのが、検事のキム。
真っ当な法の番人かと思いきや、正義の為なら法をも犯す悪徳検事…。
刑事vs市長vs検事。
…いや、もっと詳しく言うと、
汚職刑事vs極悪市長vs悪徳検事。
「アウトレイジ」も真っ青、揃いも揃ってロクデナシの悪人。
3人の思惑が交錯、生き残りを懸けた仁義なき攻防…!
全編張り詰めた緊迫感。
それが一切緩まない、ヤクでもやったかのような興奮の展開。
所々ブラックなユーモアも。
アクション、バイオレンスの凄みはさすが、これぞ韓国サスペンス!
中盤、豪雨の中のカーチェイスはそのスピーディーさもさることながら、カメラワークにも圧巻。
そして、3者がぶつかり合う血の海と阿鼻叫喚の斎場でのクライマックスは壮絶…!
キム検事にある弱みを握られ、市長の犯罪の証拠を掴むよう強要されたドギョン。
市長の悪事にうんざりしているものの、妻の事で市長を裏切れないドギョン。
市長か、検事か、それとも自分か。
彼が取った奇策は…!
まず、市長役のファン・ジョンミンが、“THE悪役ショー!”とでも言うべき圧倒的存在感。
ここまでの腐れ外道っぷりは見てて清々しいと言うか、もはや意気高揚。表面上はいつもにこやかで愛敬もたっぷり、かと思えば狂犬に豹変。下半身丸出しのシーンは彼のクレイジーさを物語る、怪演!
ジョンミンも出てた「哭声」で主演だったクァク・ドウォンが、「哭声」とは180度違う役回り。あちらでは人間味たっぷりの役柄だったが、こちらでは悪役検事役でふてぶてしさ満点!
主人公は、汚職刑事役のチョン・ウソン。
何度もボコボコに殴られ、血塗れ、ガラスのコップを噛み砕き…。
まだ少なからず正義の心はあるのか、市長と検事の板挟みで憔悴する極限状態の彼の存在が作品を素晴らしく面白くしている。
大抵こういう作品の場合、一人くらい自分の心の奥底の正義に目覚めるものだが、本作には“ダークナイト”は居ない。
地獄のような街、ロクデナシども、クソッタレな生きざま…。
その末路は、主人公の言葉を借りれば、
「こうなる事は分かっていた」
「お嬢さん」「哭声」に続いて、本作もまた本年度BEST級なのはまず間違いないが、困った事がただ一つ。
3本の中でどれが一番面白かったかと問われたら、大問題!
どれも甲乙付け難い!
クァクドウォン
ファーストカットの、街の全景が素晴らしい。やはり、韓国にはファベーラ的な丘に張り付いたスラムっぽい街があるみたい。どこなのかしら。架空の未来の東京を舞台にした崔洋一の花のあすか組をちょっと思い出す。ラストの斎場でのやり取りが、さすがに凄い。斧持ったさるみたいな人達が素晴らしい。
半端ねえわこれ((((;゚Д゚))))))) 昔この監督の『MUS...
半端ねえわこれ((((;゚Д゚)))))))
昔この監督の『MUSA』を観た時にも感じたけど、キムチパワー無茶苦茶だわ。
クライマックスに於ける凄惨さ。カーチェイスの際のカメラワークの凄まじさ。こちらの血管がブチ切れるんじゃないか…と、思う瞬間の目白押し。
ファン・ジョンミンの超絶悪役もまたエエわ〜(^^)
鉈だの斧だの鼻血ブーと言った、韓国バイオレンス映画には必要な要素もてんこ盛りなので。この手の作品が大好きな人ならテンションMAXになる事間違いなし。
出来ればあと一つドロップキックが欲しかったところだけど(笑)
そうそう、いつの日にか誰かに言ってやるぞ!
「◯◯でもナメてろ!」
(2017年4月5日 キネカ大森1)
凄惨壮絶悲惨酷い、観るに耐えない。いい意味で。
3.7初めから最後まで共感できる登場人物はなく、
韓国映画はなぜいつも庶民を書くときにここまで落とすのか。
なぜ刃物にナイフ以外を使うのか。
全てが酷い。
話が通じない人はいるわけで。
沢山。
その人たちが権力を握ると。賄賂とか暴力のつるべ落とし風にみんなが悪くなる。
其々理由はあるでしょう。
でも理由が全てに免罪符になる訳ではない。
結局選択は自分でしているわけだから。
何だかなぁ。
カタルシスのない映画で凄惨なまさにアシュラなのかなぁ。
あと韓国映画は人を罵る言葉がいつも同じで。^_^
人間の欲深さを垣間見る。悪党達が行き着いた、なれの果てとは。
【賛否両論チェック】
賛:妻のために転落していった刑事が、悪党ばかりの中で板挟みになりながらも、生き残ろうと必死にもがき続ける姿に、思わずハラハラさせられる。
否:かなりグロいシーンが多く、暴力描写も多いので、苦手な人には向かない。
荒廃した街を舞台に、全てを牛耳る市長と、その逮捕を目論む検察、そして両者の板挟みになる阿漕な刑事と、三者三様の“悪い奴ら”が睨み合いながら、一触即発の中でせめぎ合って行く様子が、ハラハラ感満載で描かれていきます。
病床の妻のために悪に手を染め、ドン底へと滑り落ちた刑事・ドギョンが、絶体絶命のラストでどんな手段に打って出るのか、その奇策もまたスゴいです。予定調和の中で、見事に予想を越えていった印象です。
グロい描写はかなり多いので、お気をつけて。アウトロー映画好きには必見の作品です。
おもしろい、すごい、おもしろい
北関東の某ミニシアターで封切り初日に鑑賞。
映画マニアのグンマーが集う劇場である。
昨年11月に見た、ソン・ガンホ主演の「弁護人」がまったくの期待はずれで、キム・ギドクの「囚われの男」もイマイチだったため、韓国映画にまったく期待していなかった。
が、この作品、事前の情報まったくなしに見たのだが、アタリ!であった。
1人の人間が追い込まれていくとどうなるか、というのを実によく描いていた。
映像の厚み、役者のこまごまとした芝居もうまいし、随所に光る演技があった。
レベル高い、と思う。
この監督の作品「MUSA」も見てはいるが、ほとんど記憶していなかった。
それほど大物の監督とも思えないが、たいした作品だと思う。
日本映画のだめぶりがあぶり出されたような気がする。
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