君の膵臓をたべたい(2017)のレビュー・感想・評価
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吉田智子さん
脚本が、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と同じ吉田智子さん。自分がこの映画を観る理由としては、充分なものでした。
(まあ、他の方が脚本でも観てたと思いますが・・・)
なお、素人ですので脚本家さんの仕事を正しくは理解していません、見当違いな事を書くかもしれませんが、ご了承下さい。
『ぼく明日』を好きな理由の一つとして、台詞の数々が印象に残る。余韻として頭の中でリフレインする。と、言うのがあったので、同じ脚本家さんのこの作品も特に台詞を楽しみにしてました。
で、やっぱり良いですね。
まず、原作が良いのでしょう。未読ですが、読んでみたいと思いました。
そして、若い二人の役者さん。浜辺さんと北村さん、雰囲気が良いです。楽し気な二人のやり取りには、こちらもにやけてしまいます。また、本心をなかなか見せない二人が心をのぞかせる台詞は、素敵に輝いて感じます。
さらに、台詞を素敵に感じる理由。情景や状況に合った音楽。素敵な音楽の力も強いですね。
その音楽の松谷卓さん。そう、この方も『ぼく明日』の音楽の人だったのです。
素敵な音楽に彩られた台詞たち、期待通りでした。
話が少し戻ります。レビューを書いていて思ったのですが、浜辺さんと北村さんが演じた桜良と僕、この二人、似た者同士だと思いませんか?
周りから見ると正反対の二人。強い自分を持っていて、それでいて繊細で本心を出せない二人。相手の芯の強さに憧れを持つ二人。似てますよね。
ここが、この映画の肝、いや膵臓なのではないでしょうか。
この二人が惹かれるのは、偶然でも運命でもないですよね。なるべくしてなった結果ですよね。
なかなか本心を出さない僕が嗚咽するシーン、もらい泣きしてしまいます。志賀の涙が重いです。
また、桜良が泣くシーンも終盤まで見せない事で、重みが出た気がします。
吉田智子さん、涙に重みを持たすのが上手いのかなと。
この作品と『ぼく明日』だけの印象ですが・・・。
いろいろ話が散らかりましたが、素敵な映画です。
ボロ泣き。。。ただ、大人は要らない。。
ボロ泣きです。。。
演出も演技も文句なし。
久々に泣かされました。。。
強いて云えば、小栗旬にはほんの少し違和感がありましたが、それ以外は完成度高いです。
本当はいい子が亡くなる映画はあまり好きではないのですが、観てよかったと思える映画でした。
よかったので、原作も読みましたが、やはり映画の「大人になってからの回想」という設定は失敗です。。。なんで、こんな重要なところを変えるのか、理解に窮します。
深みがほしい
北村匠海の演技を評価したい。
浜辺美波は、脚本と監督の当たりが悪かったとしか言いようがない。
北川景子と小栗旬は正直いらなかったかなと思う。小栗旬は地味オーラを出してる風でも、小栗旬は小栗旬でしかないので。
キャスティングと撮り方、セリフ回しがもう少し違っていればもっと良くなったと思う。
お門違いだけれど
原作を読んでいません。
○良かった部分
「お門違いだけれど、もう泣いてもいいですか?」 もし「お門違いだと分かっているけど」と彼が言わなければ、私は泣いていない。
「人との関わりの煩わしさが、生きている証」
「秘密を知られても変わらない日常をくれる」
「きみ」と連発し、普通に見ればリアリティのない台詞や行動に、なぜがリアリティを与えてしまった浜辺美波の演技と演出。すごく印象的だ。(「アイデン&ティティ」の麻生久美子を思い出した)
一方で、あまりに自然すぎて、いちいち印象に残らない北村匠海の演技。あんなにきれいな顔立ちなのにすごいな。ずっと小栗旬だったって言われても、そうだったかなって思っちゃうほどだ(笑)。内面は少しずつ変化していく、が、それをほとんど表に出さないというキャラクターをとても良く表現できている。大げさすぎる怒鳴る演技しかできない役者に「爪のあかを煎じて飲ませたい」。かっこわるい無様な泣き方もいい。
×ちょっと残念な部分
彼女がいきなり亡くなってしまうことには、作品としての必然がある。が、通り魔というのは、いくら何でもいただけない。事故を知らせるニュースで反射的にストーカーだと思ってしまう演出にも疑問だ。作品上のノイズになる。
彼がメールの内容を「君の膵臓を食べたい」という一言に集約させたシーンがあるのだから、最後の彼女の手紙には、その一言だけでよく、わざわざ君に憧れていたと説明する必要がない。それをしてしまうとせっかくのこの言葉の持つ強さと意味が薄くなる。最近の映画は、言葉での説明が多すぎる。観客を信頼してくれないとな。
◎日本映画でこれほど長いのに飽きなかったのは、是枝監督の作品を除くと初めてだ。
ひたすら泣けて爽やか/大人編なんていらない
2021/5/11,23追記
自分はこの映画、大好きですが、正直に言うと "大人編" の部分は、いらないと思っています。余計なことですが。大好きだけど、評価は、他の映画と平等に考えて、いいとこ3.5かな、ということで評価点変えました。
以下、当初のレビューです。
"僕" はひとりでいても平気な、冴えないオタク。"君" はクラスの人気者。偶然から、"君" がもうすぐ死んでしまうことを、クラスでたったひとり知ることになったため、周りに訝しまれながら、"君" と “友達” になった “僕” の話。
泣けて泣けて。
主人公ふたりが、どこまでも純真で。現代で、これが古臭くなく撮れたのは、凄いと思う。原作の凄さか、監督の技か。
浜辺さん、北村さんふたりの演技はお見事。複雑な感情を表現しなきゃいけないわけではないから、だからこそのまっすぐな演技が見事にはまった。
浜辺美波は、笑顔でいればみんな魅力的、を体現する素敵な笑顔のオンパレード、北村匠海の終始抑えた表情との対比が、この映画の爽やかさを生み出しているんじゃないかと自分は思う。
そして「ちはやふる」に続いて矢本悠馬、今回はガム君でいい味出してたね〜。上地雄輔にも文句はないが、あのシーンだけは、もっと矢本の演技を見てから演じて欲しかったなあ。
映画っていいなあと思える。嬉しい。
二度見た。泣けた。
人物設定も、シチュエーション(舞台,背景設定)も、展開も、エンディングも、どれもこの上なくライトノベルズ的。それを突き詰めてみたら、いいものができましたってことか。
何にせよ、素敵な作品に乾杯!
また観た。やはり、泣けた。
純粋って素晴らしい。恋愛映画じゃないのかもしれない、とほんのすこし思った。
星の王子さまを買って、あらためて読んでみよう。
おまけでひとこと付け加えたくなった。かって70年代に「ラストコンサート」なる映画があって、「泣ける」と全国の当時の青少年にウケた。でもこの映画は賞などとることなく、評価的にもすごくはなく、そして今でもすごくはない。でも、当時見た人の心にはたしかに残っている。本作も、そんな映画になるような気がするな。30年後に、そう言えば昔、キミスイって映画あったよね。あー、知ってる、すごく泣けたヤツでしょ。といった感じで。
さらにおまけだが、監督はもちろん、脚本の吉田智子さんも注目している。アオハライド、僕は昨日の君とデートする、そしてこのキミスイと、女優に魅力を感じる映画、女優に惚れ込んじゃう映画を続けて書いている。穴もたくさんある脚本なんだけど、それを上回るほど女優の魅力を引き出すなんかの魅力があるのだろう。変な意味で注目。残念ながら、朝の連ドラで他の脚本を書く暇がないようだ。
11/24、また観てみた。やはり泣ける。合計7回観た。二度観ることもほとんどないのに… さすがにこれが映画館で観る最後になるんだろうな。寂しいことだ。
2019/11/30追記
もはや、趣味の領域だが、地上波放送の録画を編集して、(失礼ながら)小栗さん北川さん部分を全て削除してみた。終盤はどうにもならないが、そこまでは、さらにリズム感のあるものになり、個人的には楽しかった。
2020/3/1 追記
この春、アサヒビールの広告で乃木坂46が歩く、桜が咲き誇る歩道橋みたいな場所は、キミスイの場所ですよね。
2020/8/21 総括
最初はひたすら感動していた自分。何回も観ているうちに、この話は恋愛じゃないんだと思えてきた。お互いに、相手の持つ自分にない面に強く惹かれる "友情" とか "尊敬" と呼ぶ方が、しっくり来るのではないだろうか。
原作も読んでみた。映画ほどビリビリ来なかった。
アニメ版も観た。実写版の、大人編部分には、やはり無理があると思う。完成度の高い映画とは、とても言えない。
それでも、この映画での浜辺さん北村さん矢本さんの演技には、ハマった。こういうのを、「粗削りだが、心のどこかに引っかかる映画」と呼ぶのだろうか。今振り返っても、不思議な体験だった。
泣けた。
小説とはストーリーが違うと聞いて、少し残念ながらもやっぱり気になって見に行きました。
泣きました……それはもうボロボロでした。
後半になってくると誰かがなく度にもらい泣きというか…。
小説にあったシーンが結構しっかり再現されていて、+αでオリジナルな部分が付け足されている、というような構成でした。ただ小説ではなく映像だからこそ、イメージが限られてしまう部分もあるため、映画は映画、小説は小説、というように楽しむのがそもそもの正解なんだろうなぁと思います。
人と人との出会いに偶然はない!
どんなに自分に自信がなくたって、ほんとうは誰かの支えになることはできる。人と人が関わることで生まれるもの、人と人の関わりの大切さを教えてくれる作品に出会えた。
たたみかけるようなラストに滝のような涙が流れた。映画館で見ている人、ほんとんどがすすり泣いていた。原作者はいったいどんな人なのだろうと気になった。
最後、大好きなミスチルが流れて、追加号泣 笑 あれはずるい笑
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主人公の僕は心を閉ざし、まわりと関わろうとしない高校生。ある日、病院の待合室で、クラスの人気者の女の子・山内桜良の落し物の手帳を拾い、彼女が膵臓の病気で余命わずかだということを知る。
自分の死が近いというのに、彼女はいつも明るく前向きで、まわりの人の幸せを考えている。そんな彼女がなぜかネクラな自分に積極的に関わろうとしてくるのだ。初めは鬱陶しさを感じながらも、彼女の気丈に振る舞う姿を見て、主人公は少しずつ心を開いていく。桜良の親友・恭子との友情。大人になって高校の先生になった僕が、桜良との思い出を追想しながら物語が進んでいく感じが、彼女がそこまで気丈に生きられる理由を少しずつ説明してくれる。君の膵臓を食べたいという表題の意味がわかったとき、きっとほとんどの人は涙を止めることができないだろう。
人の中にある無限の可能性を引き出させてくれる作品なんじゃないかと思う。人と人の出会いに偶然はない。その中で、起きてくる出来事を自分がどうとらえて、どう関わっていくかが大切なのだと思う。そんなことを気付かせてくれる作品。また、好きな映画が増えた^ - ^
主演の2人の演技も透明感があってとてもよかった。また、2人が出ている作品があったら見て見たいと思った。
普通にいいお話しです。
「君の膵臓をたべたい」見て参りました。
原作は見ていません。ですが、予告編での「貴方はきっと、このタイトルに涙する」と煽られたので見てみました。結論から言いますと、なかなかいいお話しでした。過去と現在を行き来するストリーテリングはよくあるけど、非常に丁寧に感情の変転を語ってくれています。
ラストに図書室で小栗旬が、居るはずの無い桜良を想ってからの「君の膵臓を食べたい」from桜良。ここは、桜良ではなく小栗旬に言わせるべきじゃないかな…と思った。桜良が膵臓を食べることは膵臓を治す事、小栗旬が膵臓を食べることは小栗旬の中で桜良が生き続けるという事。だったら後者の方がグッとくる気がしました。呆然です。ただし、それでも十分感動しました。
役者ですが、桜良役を演じた浜辺美波さんは素晴らしい俳優さんだと感じました。言葉に力強さがある。これは広瀬スズとか満島ヒカリにも感じるけど、何てことないセリフでさえ涙が溢れてくる演技的魅力にあふれています。将来が楽しみな女優さんがまた一人登場しました。
総じて、普通に楽しめる作品です。
予告で喧嘩売られたと感じた人は、劇場で確認してみても良いかもしれません。
さすがに泣ける作品
映画『君の膵臓を食べたい』を見てきました。期待が大きかったせいもあって、あまり泣けないという印象を持ったのですが、でも普通には泣けますね。
物語としては奔放な女子高校生に振り回される、読書好きの暗めの男子高校生というありきたりの展開なのですが、その女子高校生が余命いくばくもないというのがポイント。
何と言っても、主演の浜辺美波と北村匠海、特に浜辺美波がいい。日本アカデミー賞の新人賞は決まりだと言って良いと思います。小栗旬はこうした抑えた演技もできるのですね。北川景子は付け足しです。
キミスイは泣ける
原作を知っていて、映画を観ました!
人生で初めて泣いた映画になりました。
主演の演技力や映画の雰囲気、原作を軸にした脚本どれも素晴らしいです!
原作を読んだ人も読んでない人にも自信を持っておすすめできる作品です
君の膵臓を食べたい最高でした!!
ゆっくりと しっかり作られてる作品です
ゆっくりと時間が流れていく中にもしっかり心が描かれている作品です 浜辺美波さんがとっても魅力的で...言葉じゃない気持ちが行動にも表情にもまっすぐ伝わってきますね
美しい作品でした
お若い方が読まれる文庫(というのは偏見かもしれませんが)が原作ということで、娘に誘われて、たいして期待せずに観賞。
良い意味で期待を裏切る作品でした。
現在と過去あったことを繋ぎ合わせていくという演出も違和感なく、ノスタルジックで美しかった。
恋と自覚する前に対象を失った初恋も、時をこえて繋がった想いも、ありふれた話…といえばありふれた話かもしれないが、辻褄の合わないところがない物語と、丁寧に紡がれる言葉にひきこまれました。
個人的にはぎらぎらしていない小栗旬さんがとてもよかった。
いままであまりいいイメージがなかったのですが、素晴らしい役者さんだと思いました。
全841件中、741~760件目を表示