「『君』という、意外に聞き慣れない二人称の言葉で音頭をとった会話の掛け合いがなんとも耳心地が良くて素晴らしい。」君の膵臓をたべたい(2017) ディミトロさんの映画レビュー(感想・評価)
『君』という、意外に聞き慣れない二人称の言葉で音頭をとった会話の掛け合いがなんとも耳心地が良くて素晴らしい。
これだけリズム感のある掛け合いをベースに持ってこれたのは本当に発明だと思う。と思っていたら、『君』のベースリズムの合間に文学的で味わい深い言い回しを堪能できたり、ラストに二人称を転調させてリズムを変えたり本当に日本語の掛け合いの美しさを追求した会話劇だったと思う。天晴。
ストーリープロットもうまく裏切りを用意していていい意味で自然に感動できる素晴らしい作品だと思う。
文学的に素晴らしい原作をうまく脚本にした上でリズム感という付加価値までつけてくれた拍手喝采の一作。
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