「今この瞬間を最大限に活用!」君の膵臓をたべたい(2017) 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
今この瞬間を最大限に活用!
最期の時間が迫っている時、あなたは何を考え、どのような行動をするのでしょうか。
この映画は、主人公の山内桜良と【僕】が共に過ごす最後の数ヶ月を描いています。
【僕】が偶然、膵臓の病を患っている彼女が書いていた
「共病文庫」(=闘病日記)を見つけたことから、
【僕】と桜良は一緒に過ごすことに。
桜良は膵臓の病気で余命わずかであり、【僕】は彼女の秘密を守る約束をします。
【僕】の存在が咲良にとって、2人がこれまでに心を寄せ合い、本音で語り合えたことから誰よりも心強い存在であったのかもしれません。
主人公に名前が無いところもこの作品の魅力の1つだと思います。
病気でもそうでなかろうと「今日を精一杯生きる」というメッセージはとても素敵で、時間の価値は皆んな平等であることを再認識しました。
いつどんな時でも目標や期限を決めて、その到達に向けて行動を伴わせていこうと思います。
「終活」のように自分の最期が来るとわかってから行動にされる方も多いですが、時間はみんな平等に持っているものだということを改めて考えさせられた映画でした。
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