「秘めたる想い」君の膵臓をたべたい(2017) U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
秘めたる想い
クリックして本文を読む
たったの一言に涙した。
緩やかで、静かな印象の作品だった。
でも、それは、色んなモノを閉じ込めて、それでも誰かを求め続けたからだった。
主人公が高校生なので、思春期独特の価値観は目立つものの、それが儚さと相まってとてつもなくピュアなものだと思えてくる。
「死」への恐怖を閉じ込め、笑う彼女。
そんな彼女の全てを唯一共有してる彼。
彼は、彼女の孤独や恐怖を代弁はしなかった。ずっと、ずっと耐えてた。
彼が日記を読んだ後のたった一言に、涙が溢れた。
衝撃的な題名だけど、観終わると得心がいくし、その想い合う気持ちが愛おしい。
原作未読ながら思うのは、成長した彼たちのシーンの分量だ。
勿論、必要なのだろうが…ちょっとテーマがズレてるような気もする。
おそらく、それ程までに過去シーンの印象が鮮烈だったのだろうけど。
ただ…ボヤける日常を過ごしてる彼との比較が、より一層、彼女が居た時間を際立たせたようにも思った。
不器用ではありつつも、他を思いやる尊さに胸が熱くなる。
コメントする
ニラオさんのコメント
2017年9月15日
「お門違い、だとは分かってるんですが…もう泣いていいですか…」
お母さんにではなく、桜良に向かって言った言葉か…
ここまで頑張ってきた君。
涙が止まらなかったわ。