「儚い命」君の膵臓をたべたい(2017) ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
儚い命
原作は読んだことないですが衝撃的なタイトルと泣けるストーリーという事で気になって観に行ってきました。
小栗旬くんが出ていたことも大きかったですね。
桜良は実際こんな子いるかなと思うけど死を覚悟しながらも元気に明るく普通に生きようとしていたり親友や周りの人をとても大切にしていて笑顔が素敵でした。
でもやっぱり死が怖く泣いてしまう等身大の高校生の部分もあったりと、とても魅力的な女の子でした。
一方、春樹は感情を表に出さず周りの人と距離を置く孤独な少年という感じでした。
死ぬまでにやりたいことを楽しそうにやっている二人や悲しみや友情など、色んな感情が詰まっている作品で私は好きでしたね。
新聞記事は伏線だと思っていたので、何かあるなとは思っていたのですが、あんな桜良の死の展開は予想外でした。
何度か涙が頬を伝うシーンがありましたが春樹が桜良のお母さんの前で堰を切った様に泣くシーンは一番ヤバかったです。
あの感情を表に出さない春樹が、あそこまで泣くんだもの。。。
運命ではなく二人の選択の積み重ねが、この出会いを生んでいるというような事を言っていたけど良い言葉ですね。
人はいつ死ぬかわからないから毎日を大切に生きるというのはとてもよくわかる。
「アバウトタイム」という映画を初めて観た時の事を思い出しました。
おそらく桜良が病気じゃなかったら恋人として付き合うという選択もあっただろうと思うけど、病気じゃなかったらこんな出会い方はしてないんだろうな。。。
二人は恋人ではないけれど親友よりも深く想いあっているのは伝わってくる。
二人の関係を表す一番の言葉が、やっぱり『君の膵臓を食べたい』なんだと思う。
お互いそう言いあえる関係が素敵だなと思いました。
春樹が送ったメッセージを桜良は見れたのかな?
そのメッセージをみて微笑んでいる彼女の姿を想像していましたが本当のところは謎のまま。。。
そこが少し心の残りでしたが伝わってるといいなぁ。。。