「心に響かず、しかしヒロインに癒される。」君の膵臓をたべたい(2017) わんみにさんの映画レビュー(感想・評価)
心に響かず、しかしヒロインに癒される。
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原作未読。
清らかな心で観る中学生くらいには感動的な作品かもしれませんが、粗探しをしてしまう心の荒んだ20代の私にはどうもツッコミ所満載でした。
文句やいろいろ言いたい事ありますが、特に『なんだかなぁ』と思った点をとりあえず2つ。
1つ目はヒロインのセリフが入ってこないこと。
主人公に対してヒロインが諭す場面が数回あったのですがどれも心に響きませんでした。ヒロインのセリフが全て『台本を読んでます感』満載で鼻につきました。別に演技が下手という訳ではなく、バカっぽい高校生ヒロインが瞬時に思いつかないであろうセリフをペラペラ流暢に語る姿に覚えた違和感がセリフが入ってこない原因だと思います。
2つ目は主人公に成長が見られないこと。
心通じ合えたヒロインの死があったにも関わらずグダグダ生きている主人公に多少の苛立ちを覚えました。彼女が死ぬ直前に彼女の良さ、彼女に惹かれた訳に気づき『彼女のようになりたい』とまで願ったにも関わらずその12年後の彼の姿は高校生時代の彼女と仲良くなる前と何ら変わらない暗い男。
遺書を読んで退職願を破りはしましたが、大して成長が無いように見えたのが腑に落ちませんでした。
しかし、ヒロイン自体は非常に可愛いらしく、目の保養になり癒されます(笑) 『こんなやついねぇよ(笑)』とは思いますが(笑)
ぼーっと深く考えずテレビ放送で流し見するくらいが丁度いい映画ってのが私の感想です。
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