「期待ハズレだった」君の膵臓をたべたい(2017) ececさんの映画レビュー(感想・評価)
期待ハズレだった
若手ながら浜辺美波と北村匠海の演技は上手いのですが、
肝心のストーリー展開が陳腐だった。
冒頭の新聞記事のシーンでオチが読めてしまい、その通りになって、まるで漫画みたい。
また、共病文庫を受け取ったときに泣く前にドラマみたいなわざとらしい一言とか。
原作は未読なのですが、脚本に問題ありと感じた。
最後の手紙では、恭子は病気を知らなかったのに唐突に全て納得して彼と和解したり、彼が退職願いを破って前向きになった流れも見る者に与える感情が弱いため、
『君の膵臓をたべたい』のメッセージで共感ができなかった。
題材は良いのだからしっかり構成すれば良作になっただろうに。惜しい作品です。
>興味すらない作品に批評はつけません。
そもそも興味ない作品は金払って見ないので批評をつけるわけがないですね。
この作品が異常に評価が高いのは、この手の作品を酷評するような層はそもそも見ないからかなぁ。
>>M下幸之助さん
冒頭述べた通り主演2人の演技は評価していますよ。
今夏邦画NO1のヒット作と仰いますが、10代レベルの目線なら美しいのでしょう。
けれどこれは12年後の社会人の彼の物語でもあるのです。
君の膵臓を食べたいへのタイトル回帰とメッセージに結ぶには"浅い"と感じます。
また、明日知れぬ命というものに通り魔なんて少女漫画展開には興醒めです。
タイトルにも用いるのだから膵臓と向き合うべきです。
他にも恭子の件やら、設定やらで、穴が多く、感情移入の障害が目に余ります。
逆に言えば、このタイトルへと導ける作り込みをしっかりと構成していれば、今夏といわず今年のNO1になれる可能性を秘めていたと思いますよ。
興味すらない作品に批評はつけません。
2というのは、秀逸になるよりも、単なるキレイな恋愛作品にまとめたせいで、展開や細部が酷いことへの”惜しさ”への評価です。