「原作を既に読んでいる男子高校生の感想」君の膵臓をたべたい(2017) こっこさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を既に読んでいる男子高校生の感想
※高校生の意見なので軽い気持ちで見てください🙇
一言で言うなら、映画「君の膵臓を食べたい」として最高の作品だったと思う。
実写でしか表せない表現、実写ならではの良さがしっかりとしてた。原作では分かりづらいところも映像では分かりやすかった。
なによりも原作にはない12年後の話が個人的には心配の1つだったが逆にこのストーリーがあったからこそ物語が見やすかったと思う。
また小栗旬と北川景子の演技は安定のクオリティ。(上地雄輔もいい味が出てました)
そして主演の浜辺美波と北村匠海(DISH//)。原作を読んでいる者から見て、2人の役はピッタリだと思った。
何といっても北村匠海の演技には驚いた。この映画の中では圧巻の演技力。
もちろん浜辺美波や親友役の大友花恋などの若手の俳優さん達の演技も良かった。今後注目を浴びると思う。
(個人的な話、浜辺美波と大友花恋が好きなので一度に同じスクリーンで見れて最高w)
物語の感想をすると、正直途中の雨のシーンで賛否が分かれるかなと思った。原作ならもう少し深くあるのだが映画だと尺の関係もあるのか少し雑で「このシーンいる?w」みたいなのがある方もいたみたい。そこは原作を読んでいる者からしたら省くかもう少し長くして欲しかった。
そして賛否が分かれるもう1つの場面である、桜良の最期だが、これに関してはこの形が新しく良いのだと思う。寿命僅かな少女だからと言って残りの寿命を全うして死ぬことなどなく、全ての人に生きている時間は平等であり、いつ失うか分からない命を大切にしなければいけないというメッセージ性が込められていると思う。
逆に病気で死ぬオチでも「このお涙頂戴は飽きたw」などの意見もでると思うのでこの原作同様の結末が今までの映画、小説に無く良いのだと思う。
また原作の最後は僕と桜良の親友である恭子と桜良の墓参りをして(今後の2人の関係を読者が考える形で)終わる場面が好きなので、映画の終わり方だと恭子は結婚してしまうのでそこは残念だった。
長々と感想を言わせてもらったが、結論一度は見てもらいたい作品。