「いろいろな選択で今がある」君の膵臓をたべたい(2017) bunmeiさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろな選択で今がある
原作は発売当時に読み、映画化されると聞き楽しみにしていました。
原作の桜良の愛らしさと声のイメージに、浜辺美波さんが見事にピッタリで、北村匠海君もあんなにカッコ良くはないけど、思春期のピュアな感情を淡々とした演技で表現してるのが良かったです。
桜良の生き方は、あの若さではなかなかできない事だと思うし、強い人だと思います。だからと言って、決して死を美化してはいけないものだと思いますが、そこが物語なのでしょう…。
物語の中で幾つか素敵な言葉がありましたが、中でも『私と君の人生のいろいろな選択があって、今こうしている』という言葉はとても印象に残りました。
原作の良さを引き出しながら、素敵な映画だったと思います👍
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グレシャムの法則さんのコメント
2017年7月30日
確かに桜良さんの考え方は若さに似合わないように見えますが、原作者はかなり村上春樹さんの影響を受けていて、それをこの作品のモチーフとして意識しているように感じました。例えば、ほんの一部ではありますが、理不尽で邪悪なものによってもたらされる喪失感、といったようなことです。
何しろ、匠海君の名前は志賀直哉と村上春樹さんからとった名前ですからね。