ホドロフスキーの虹泥棒のレビュー・感想・評価
全4件を表示
金が全ての堂々コソ泥と犬が全ての危機感0男
ダルメシアン命の大富豪ルドルフが、心臓発作で昏睡状態に陥ったことから始まる相続問題。
甥のメレアーグラは、街の泥棒ディマと共に下水道で暮らしいていた。
遺産の話を待ち、よく対立しながらも友情が芽生え、最後には…というお話。
初ホドロフスキーでしたが、初めてでもなんとなく、ホドロフスキー作品の中でもソフトな方なんだろうなと想像のつく優しい物語。
遊園地みたいな映画で、観ている時はどんちゃん騒ぎの世界観に酔いしれるけれど、終わってから少し経つと、観たのがまるで遠い昔のよう。
映画の最初の方との印象も違いました(正直、ルドルフパートにあんな長尺いらないだろとも思いましたが…)。
この映画の主人公はディマ。
金に飢え盗みを働く、クズな彼の成長物語。
ワンちゃんクロノスは結局何だったのか?
どうやら、最後のワンコはクロノスじゃないらしい⁉︎
個人的には、ディマ&メレアーグラよりも身長差コンビとディマ&アンブローシア(新聞屋)派。
富裕層と貧困層。貧困層の中にも上下がある。
とにかく強いメッセージ性を感じた。
ただ少しとっ散らかり過ぎていたり、難解すぎていたりで、イマイチ掴みきれなかったのも事実。
余談:服の上からの電気ショックには笑ってしまった。
あと、下水道にあんなタランチュラはいません笑
夢の断片
ハードな1日の締めに観たこともあり、スヤスヤと眠りについてしまいました。
とはいえ決して退屈ではなかったです。
いくつかのシーンは夢の断片のように記憶しており、普通に観たよりも印象に残っているような気もします。
じゃぁもう一回観に行くかといえば、まぁ行かなくてもいいかなというのが正直なところですが、いずれは観直す機会があるといいな、と思います。
初ホドロフスキーでしたが、いい体験でした。
ホドロフスキー要素はあるがぁ
カルトな代表作「エル・トポ」こそがホドロフスキーらしさでもあり最近の「リアリティのダンス」も良かったが本作は何とも。
序盤に娼婦が出てきての奇妙な感じは良かったが特にP・オトゥールの何がしたいのか理解に困るしラストの洪水で物語を誤魔化している感が。
所々にホドロフスキー臭がフワフワと醸し出されてはいるが何とも消化不良。
イアン・デューリーが出ていたのはビックリしたし嬉しいサプライズだった。
全4件を表示