最後の追跡のレビュー・感想・評価
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テキサス・カウボーイの漢らしさ
ローン返済の看板や先住民、コマンチ族などテーマに成り得るアメリカの問題がセリフでの説明などはあまりせず渋い演出で撮られていてボーッと観ていると大事な事柄を見逃してしまう感じ。
淡々と実行する弟の現状など感情表現が薄い分、汲み取れないし兄の最後の勇姿は凄いが行動した理由など兄弟の感情自体に描写が弱いかなと。
自警団と言われるカウボーイ達の逞しさが銃社会の不安定な安心さが恐ろしいアメリカ。
州ごとに考え方や人種まで違うアメリカ大国に驚愕。
物語の不安定さをJ・ブリッジスでビシっと固めて燻し銀な渋い作品に仕上がった。
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アメリカの何を信じればいいのか?
Netflixで鑑賞。まさに『ノーカントリー』以来の「現代の西部劇」と呼ぶに相応しい傑作だった。アメリカ南西部のどん底の「引力」から"Old men"は逃れられない。彼らがそこに見出した光がドナルド・トランプだとしたら…アメリカの闇とはこうも深いのか
先住民の土地を白人が奪ったように今は白人が銀行から奪われている。その資本主義の摂理についていけない者が宗教に逃げる。しかしジェフ・ブリッジス演じる保安官は神などいないことを知っている。アメリカの何を信じればいいのか?『最後の追跡』はそういう所まで台詞無く匂わせる。苦いが豊かな傑作
ハリウッド大作なんかの嘘で固められたアメリカ映画も好きやけど俺が真に心惹かれるのはそのハリウッドの嘘を告発する作品。そういう作品は傑作の確率が高い気がする
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