ホワイトリリーのレビュー・感想・評価
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土に心を 悟に股を ホワイトリリーが開くとき
予算も撮影期間も尺(約80分)も、10分に1回の濡れ場という決められた範囲で、実績のある5人の監督が初ポルノ監督に挑戦するという企画「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。
5作品のうち3作品目の視聴です。
中田秀夫監督と言えばホラー映画、ホラー映画と言えば怖がる人の演技が大事です。今作は、エロい氣分になる人の演技、感情を丁寧に描いていました。
時々、大袈裟な演技だなと感じる場面も有ります。
はるか、泣くシーンが多いです。
先生の複雑な心境に理解が追いつきません。
序盤の真っ白な背景での女性どうしのキスシーンは印象的でした。
中田秀夫が描く日活ロマンポルノの世界とは・・・・・!!
日活ロマンポルノの45周年を記念し撮影された「ロマンポルノ・リブート」シリーズの1作!「リング」のというよりジャパニーズ・ホラーを先導する中田秀夫監督がどのような形でロマンポルノを描くのか非常に興味深かったが、飛鳥凛+山口香緒里という配役を要し、80分の枠の中でレズをテーマに非常に上手くロマンポルノのテーストを再現していたと思う。言うなれば今風のロマンポルノか!?比較的、コミカルな作品が多かったようなロマンポルノに対し、シリアスな感じで描き切ったのは、やはり中田秀夫が小沼勝に師事していた影響か?ラスト近くで山口香緒里の演じる登紀子の目がリングの貞子とダブったのはご愛嬌か!?
飛鳥凛主演なんだけど、両刀使いの陶芸家の先生を演じた山口香緒里の方...
飛鳥凛主演なんだけど、両刀使いの陶芸家の先生を演じた山口香緒里の方がエロシーンも含めて激しい。
指使いの魔術師
陶芸教室という閉鎖的な空間ではあるが、どこか道を拓こうとするはるか。家でも学校でも居場所がなくなり失意の思いで飛び込んできて以来、二人の女性の危険な関係が深まってきていたのだが、連れ込む男に嫉妬しつつも「先生の全てを受け入れる」約束をしたがために口出しできないままでいた。壁に耳を当て、男女の営みに嫉妬心交じりで興奮し自分を慰める日々が続いていた。
いやらしい演技も映像もすべて受け入れると、ホラー気味であるストーリーも心地よく感じられる。ユリという官能作品でもあるが、陶芸の登紀子先生の鬼になったかのような心理描写も面白い。なんといってもBGMがホラーなのだ。どっきりさせる効果音がない代わりにピチャピチャといやらしい効果音も満載。
二階堂悟(25)の出現によって三角関係とも四角関係ともとれるドロドロの心理変化。チャラい男から逞しい男への変化も見逃せない。これも登紀子先生のなせる業なのか、怖い女から弱い女を守りたくなるような展開でもあった。濡れ場はさすがのロマンポルノなのだが、色んな体位を試みてるところも凄い。特に神社の裏での駅弁が・・・
ファスナーを口で上げるシーン
からのオナニー、百合を散りばめたレズシーンはシリーズ一番のエロさ。
陶芸の先生と25男との絡みで使うロック調のBGMが変、動きはおっさんぽい。
嫉妬する部屋住みの女弟子。
主演2人確かに指が長い。
変則4pで大興奮かと思ったら修羅場に。
半年後には先生ちっちゃくなっちゃった。
映像は奇麗だが話はわからない
先生と助手の関係の女性2人。お互いがお互いを必要としている関係でした。
しかし、その2人の生活に男性が入ってきて女性の関係がギクシャクしてきます。そのギクシャクしてきた中で、お互いが本当に必要だったのかを考えていくという内容でした。
映像がとても奇麗でした。ただ、ストーリー的にはまったく現実味のないストーリーでした。また、何の感情移入の出来ずただただ、映像が流れていったような気がしました。
ほんとに残念。
日活ロマンポルノリブートの1作。
中田秀夫監督の本作、正直いって期待したほどではなかった。
結局、5本中3本しか観ることができなかったが、あの当時のにっかつ映画とは比べものにならないほど出来がよくなかった。
本作では、主人公のはるか(飛鳥凛)の気持ちも陶芸の先生登紀子(山口香緒里)の心情も、闖入してくる悟(町井祥真)が何を考えているのかも、さっぱりわからなかった。そもそも、ロマンポルノに出てくる登場人物のことを理解することなんてできはしないのだが、脚本の技術としては、観ている人になるほどと思わせようとしなければならないのではないか。
やっぱり大量生産されるなかに、きらりと光る作品が産まれるのか。
かつてのにっかつロマンポルノには、森田芳光が監督したものや、松田優作が(特別)出演したものもある。
ただ、これで終わってほしくない。いろいろな監督が自分なりの企画をもっているはずだ。ぜひ、そういった作品を観てみたい。
雨が上がる
陶芸家の師弟が欠落した幸せを互いに補う話
ロマンポルノリブート作品集で一番最後に鑑賞
「ジムノペディに乱れる」もつまらなかったが本作もかなり面白くなかった。
評価できるのは、全裸の女性同士の絡みシーンが長めに有る事位だと思う。
美しい裸体が絡み合うのをかなり攻めた撮影で切り取っていたのだが、それ以外の点であまりにも退屈。
物語自体に興味のわく設定が盛り込まれていないため、見ていてどうでもよくなる。
冒頭のロクロを回して陶器を作る画を見た瞬間に「ゴースト」的なカットをやりたいのだなと察知してしまう。
案の定、似たようなカットが映るので大分テンションが下がった。
作家性が問われるであろうこの企画でそんな見え透いたオマージュに何の意味があるのか、ただやりたかっただけかも知れない。
物語は主人公の思いと師匠の思いがすれ違い、男の登場で完全に関係が崩れてしまう。
結果、互いの傷のなめ合い的関係から、対等な関係へ、そして巣立ち、のような展開。
感情移入の隙もないまま、勝手に自立していい話風にまとめられているので、はっきり言って何も感じないまま映画が終わってしまった。
リブートの企画は面白いと思うが、もっと監督の枠を増やして互いに刺激し合うような流れにしてもらいたい。
ただルールの乗っ取ってつまらない映画を撮るだけでは、せっかく復活した企画がもったいないと思った。
劇中セリフより
「雨が上がりましたね」
心に降っていた雨を晴らすにはどうすればいいのか。
自分なりの決着の着け方で心を開放するには、挑戦、復讐、反省、様々あるが、前に進むには逃げずに立ち向かうしかないのかも知れない。でなければ、心の雨は上がらないだろう。
百合
今までで一番官能的だった。
過去4作と比べて女優さんが演技の上でもそれ以外でも妙にギラギラしてないというか、何というか。
単純に描写自体も一番いやらしかった。
しかし、百合映画に見せかけて結局イケメンが無双するのかよ!!
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