「今後の海外での成長、活躍を祈る。」エルネスト 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
今後の海外での成長、活躍を祈る。
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『FOUJITA』『オーバーフェンス』『湯を沸かすほど…』と全く違う役者の一面を見せる小田切。テレビ界の山口雅俊に鍛えられたオダギリが今回は『エルネスト』。前回、洋画家のFOUJITAを演じたが、それよりも今回のボリビアのフレディー(エルネスト)という役を自分のものにしているところは圧巻であった。オダギリの存在感、役者魂が溢れんばかり。今後も、海外で伸びて成長してほしい役者だ。それと対照に広島の新聞記者を永山と演じている。ゲバラとの別れ際に、なぜ「ボン・ヴォヤージュ」という挨拶?
今回の作品の監督は阪本氏だが、これまでの作品とは、確実に一線を画している。しかし、今回戦士としてボリビアに向かってからの話の展開がイマイチ。愛する祖国ボリビアで軍事クーデターが起きているにも関わらず、フレディーは人伝にに聞いていることになっている。この件は、事実なのか?? 祖国を愛するフレディー。日本人である私にとって「我が祖国の血」というものは判らない。フレディーがゲバラに出逢い投げかけた質問にゲバラが静かに答える。その言葉は、フレディーに何をもたらしたのか。その答えは、この映画では、あまりに訴求力が弱すぎた。
フレディーの父親と母親はどんな方であったのか。
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