「人とは何か」ブレードランナー 2049 オプオプさんの映画レビュー(感想・評価)
人とは何か
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冒頭からライアン・ゴズリング演じるKがレプリカントの捜査官であることを公開して物語が進んでいく。
Kは感情がなく命令に忠実なレプリカントだが、過去の記憶、捜査で発見した謎の遺体から自身がレプリカントから誕生した子どもではないかという疑問から鍵を握るデッカードを探し始める。
物語の終盤でレジスタンスのリーダーから奇跡の子どもは女の子であることが告げられ、Kは自分ではなかったと落胆する。誰もが自分は特別な存在だと思いたいこの欲求をレプリカントも感じている点に人間を人間たらしめている要素は何かという問いかけが含まれている。
圧倒的な映像美にサスペンス的要素が組み込まれ、エンターテイメントとしても成立しており、ハリソン・フォードの出演も嬉しい。
最終的にデッカードは人間なのかレプリカントなのか…この疑問を忘れさせるくらい切ない余韻の残る良いエンディングだった。
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