「面白い演出でした」映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 ナンドさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い演出でした
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個人的にですが、ものすごく久々にドラえもん映画を見ました。
今回のモチーフが氷ということで何となく気になって見たのですが、非常に好きな作品でした。
序盤の南極の地上から始まり、氷の地下、更に最深部の古代都市とワクワクする冒険シーンが次々と現れ、見応えがあります。
そして、改めてのび太くんってこんなに優しかったんだなと思いました。演出として、映画では氷が鏡となって人物を写し出すシーンが多々ありますが、それと重なるように、似た二つのものを天秤にかけなくてはならない場面が幾つか出てきます。
偽ドラえもんとドラえもん、地球とカーラの母星…。そんなとき、のび太くんが発した言葉が、あるときは偽ドラに正体を露呈させ、またあるときはカーラに勇気ある決断をさせます。ある意味、のび太くんの役割は内面に働きかける鏡なのでしょうね。
相手の持つ素や芯のようなものを如実に写し出していると感じました。
また、熱々こんにゃくのフーフーやシェルターでの食事場面も何とも表情豊かで大変良いです。
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