「傷みからはなにも生まれない」22年目の告白 私が殺人犯です くまのさんの映画レビュー(感想・評価)
傷みからはなにも生まれない
ドラマ「リバース」を視聴後に観ました。
「藤原くんはうまいなぁ!!でも"ひどい藤原くん"を観たいなぁ!!」とこの映画をチョイス(笑)。
でも殺人の方法が…、、気持ち悪くて、何度か断念して数日かけての鑑賞です(・_・;)あんまり興味は持てなかったですが、このモヤモヤをスッキリさせたくて。
最後まで観てみて、その殺人の方法を取る根拠は、気持ち悪いものではない、と分かったのですが、共感や同情は出来なくて、ただ哀しいお話でした。
展開は読めませんでしたし(というか、ひどい藤原くん欲求)特番での曾根崎の告白は、ドンデン返しされて引き込まれました。でもそこから、ようやくストーリーが展開していったイメージ…(1時間20くらい退屈…ボソ)。かといって、アッと驚く結末まではいかず…。救いもなく…。
メディアに対する風刺?メッセージを感じますが、、、だからどうした止まりで興味までは引かれない…。
時効がテーマならば、メディア関連の盛り上げは不要で、犯人に苦しい時間を強いられた人々をメインに描いた方が、、と思うし、
タイトルから推察すると、
劇中にあったように「なぜ、今頃(時効が過ぎてから)告白しようとしたのか?」という発想になる。これについてのアンサーは、曾根崎は「人は、なくしてから大切なものに気付く」と、言っている。うん、これは良い。だけど「大切なものへの気付き」がテーマでもないと思う。
真犯人は、オモテに出るつもりはなかったんだと思う。そう考えると、「オモテに出るつもりのない犯人を引っ張り出した」というのは、この映画の中でいちばんパワーを感じます。
タクミくんの「一度死んだ」ほどの憎悪でも良いし、
牧村刑事の熱く犯人を追い詰めるのでもいいし、
コレ!!というものが観たかった。
タイトルのインパクトと、藤原くんぱわーが強すぎるのか、期待して観てしまったんでしょうか。
もやもや。
哀しいお話です。(;_;)