「疑問疑答」22年目の告白 私が殺人犯です MiyuMiyu@マサキチさんの映画レビュー(感想・評価)
疑問疑答
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冒頭での事件を昔の映像とともに流す演出にインパクトがあり、入江監督のサスペンスものはジョーカーゲーム以来でしたが(これはどんでん返しがイマイチだったので、、)期待できるかな、という始まりでした。
前半では、曽根崎(藤原竜也)のクズ加減と熱狂する国民に感情移入できず、胸糞が悪くてずっと見ていられるか心配、という感じでした。が、ニュース特番からのどんでん返しに圧倒され、まさかの展開でした。 キャストの方々の演技にはとても重厚感があり、拓巳と牧村刑事が犯人と対峙するシーンは圧巻でした。犯人を生かすか殺すか。被害者遺族の怒りは当事者以外には計り知れないものがあり、一部の関係のない者は上辺の面白さやかっこよさで卑劣な殺人犯に熱狂する。遺族の美晴(夏帆)や医師(岩松了)のセリフに「この手で殺してやりたい、今でもそう思ってるよ」「殺せばお父さんが良くやったって褒めてくれる」、こういったものがありました。法で裁けないなら私が裁く、こう思うことのなにがいけないのか、愛する家族の命を奪った犯人を目の前にして理性を保っていられるのか。そんなことを考えさせられる映画でもありました。
見ている人を不安にさせる映像や音楽は秀逸でしたが、見終わった後の疲労感は凄まじいものがあります笑
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