ジャック・リーチャー NEVER GO BACKのレビュー・感想・評価
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ジャック・リーチャーを末永く応援します!
前作『アウトロー』でトム・クルーズは新たな鉱脈を発見したと思う。「M:I」シリーズはもはや体当たりビックリチャレンジバラエティに近づいている感があり、現在トムが54歳である以上あの路線だと限界が近い。一方ジャック・リーチャーは「悪い奴をこらしめずにはいられない風来坊」という、カッコよければカッコいいほど可笑しく見えるというトムクルの持ち味が光る当たり役なのだ。
で、結論から言うと『NEVER GO BACK』はぶっちゃけ三作目くらいでやるのが妥当だったのではないか。“あのジャック・リーチャーが二人の女性に振り回されてしまう”という意外性が今回のユーモアの基調になっているのだが、まだシリーズも二作目なのだからもうちょっとはあのオモロカッコイイ路線でキャラを定着させて欲しいところ。今回は今回で楽しめるが、今後も長く続いて欲しい側の意見として、いささか早すぎたキャラ崩しな気がしなくもない。
トムがいるから安心して楽しめる
一つの作品につき、一つの舞台、一つの事件。流れ者の彼はまるでフーテンの寅さんか、諸国漫遊して悪を挫く黄門様のようだ。97年以降、一話完結モノのハードボイルド小説として人気を集めてきた本シリーズ。クールな掴みを見せた前作『アウトロー』(原作では9作目)に続く本作(原作では18作目)では、従来のストイックさとはまた異なる主人公の血の通った人間像を浮き彫りにしてキャラの幅を広げているのが面白い。付かず離れずのヒロインや少女との間に疑似家族のような味わい深い関係性をにじませ、そうやって守るべき存在があることで状況的に不利になりながらも、その分、並外れた強靭さを内面に膨らませてとことん泥臭く闘い抜く。そこらへのキャラ作りのこだわり、チームワーク、そしてやっぱり自らスタントをこなさずにいられないトムの執念も含めて、わかりやすく、安心して楽しめる娯楽作に仕上がった。
最後のハリウッドスター、トム・クルーズが泥臭く攻める!
前作の邦題「アウトロー」を原題の「ジャック・リーチャー」に戻したことでも分かるように、トム・クルーズがこの主人公を新たな当たり役にしようとの意気込みがひしひしと伝わるシリーズ第2弾は、端から人対人の格闘シーンが連続する。ジャックが拳で相手の急所に一撃を食らわせ、息の根を止めていく泥臭い演出は、トムがこれとは真逆の華麗な空中&水中アクションに挑戦した「ミッション:インポッシブル」シリーズと同じスタントチームによるもの。つまりこれは、名前で人が呼べる最後のハリウッドスター、トム・クルーズが、非現実へと振り切った昨今のハリウッドアクションを、自分の名前で現実に引き戻そうと試みた入魂作。観る側も是非泥を被る覚悟で。
とほほなガッカリーチャー
原作よんでても楽しめる
ジャックが女子達に振り回される。
よりキャッチーな作り
「アウトロー」の続編で、今度は「ラスト サムライ』でも組んだエドワード・ズウィックが監督。
こちらもやはり緻密な脚本で、細かく絡みとられる罠が巧み。
前作よりもサスペンスは控えめになり、アクションが多くなっていました。
ストーリラインも王道で、よりキャッチーな作りになってましたね。
見易いアクション作品でした。
しかし、ファンや原作者との間で隔たりがあったようで、トムの起用はこれで終了。
何でも原作のイメージとは体躯が違いすぎるようで「背が低すぎる」と、シリーズの新作ではリーチャー役が交代するようです。
他にも原作者から「年を取りすぎ」「アクション俳優は辞めるべき」など辛辣なコメントばかり(一応褒め言葉も入れつつ)で、ちょっと寂しい気持ちになりましたね。
脱・ボーンシリーズならず!
トム・クルーズ主演のクライムアクション第二作。
【ストーリー】
放浪のジャック・リーチャーが、かつて手を貸してくれた陸軍少佐のスーザン・ターナーに会いにゆくが、彼女は国家反逆罪で逮捕されていた。
彼女とともに逃亡するジャック。
事件の裏を探るうち、かつて彼と交流のあった女性が娘サマンサを、ジャックの実子であると申請を出していたことを知る。
利発だがジャックに不信感をあらわにするサマンサと、有能で気丈なターナー、3人のロードムービーのような逃避行が始まる。
せっかく脱・ボーンシリーズを成し遂げたジャック・リーチャーシリーズ。
その第二作で、なぜかジェイソン・ボーンシリーズのカメラマンを使うというボーンヘッド(判断ミス)。
それでもストーリーは素晴らしく、キャラクターは練られていて、映画としては完成度が高く仕上がっています。
残念ながら続編はないとのこと。
せっかくの存在感あるキャラクターたちを、ボヤけさせてしまったスタッフの起用が悔やまれます。
トムクルーズ好きなんで
見るべきはダニカ・ヤロシュ
地味で、スカッとしない展開のお話で、ちょっと期待はずれでしたね。
「アウトロー」が面白かったのは主人公が自分の信じる正義を貫くところ。法を破ってでも悪党を退治する凄みのあるキャラクターにトム・クルーズが上手くはまっていて、見終わった後に爽快感すら感じました。
続編に期待するのは、キャラクターの背景が広がることと、彼の根っこにある宿敵が登場すること。そしてアクションのスケールアップなどでしょうか。どれもかないませんでした。
要所要所で、護身術をベースにしたような格闘戦が展開されますが、ちょっと相手が弱すぎるのではないでしょうか。
ハッとするほどの存在感で、ヒロインのコビー・スマルダースを食っていたのがメジャー作品初登場のダニカ・ヤロシュ。バキバキのティーンエイジャーで、次世代の看板女優になりそうな彼女は、「昔、関係を持ったかもしれない女性のひとり娘」という、男からすれば何ともばつの悪い立場の役柄。
その微妙な距離感は、思い切り接近するでなく、徹底的に嫌うでもなく、親子の絆のようなものが何もないまま、煮え切らない結末に至ります。映画の評価が低いのも、それが影響したんでしょう。
それにしても、ダニカは、順調にキャリアを積んで、ジェニファー・ローレンスのような人気者になってほしいものです。
2020.9.3
退役しているのに何故か事件に巻き込まれる不思議
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