まなざしのレビュー・感想・評価
全1件を表示
観ておくべき作品
クリックして本文を読む
福祉医療系大学に通う娘と観にいきました。
介護は実際に携わっている人でないと、環境や状況は実感として把握できません。
この映画は、ただひたすら身内の介護、それも離れていた父親。そして突然に介護を押し付けられたような状況。。
私にも高齢の母がいますが、同じようなことになるのかも知れない。。。もしそのような日がきたら。。。
まさに色々考えさせられた映画でした。
セリフも少なく、ただひたすら淡々と、カメラで日々追っていく。。
主演の根岸さんの存在が大きく、静かな、それでいて内面は葛藤している感情の表現が観ている側には切なく、救ってあげたいけど救えないジレンマに陥りました。
この静かな感じは、エンターテインメントを主流にしてカットの多い今の映画には無いもので、その分、力強さを感じます。「1つの家族の介護をリアルに体感した」これこそがこの映画のエンターテインメントなのかもしれないと思いました。
観た後、一つ一つのシーンが印象的で、やたら心に残っていて、一種のカルチャーショックを受けた感じです。
介護する側、される側のまなざしの変化がこの映画のキーワードなのだと思いました。
介護は出口のない迷路ではない、そこにまなざしがある限り、朝の光はあるのだ。。。。
1人でも多くの方に観ていただきたいと思います。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示