「20年目の同窓会」セントラル・インテリジェンス レントさんの映画レビュー(感想・評価)
20年目の同窓会
かつて学園一の優等生といじめられっ子だった二人が立場が逆転して繰り広げられるコメディアクションムービー。
高校時代最優秀生徒に選ばれたカルヴィンは今ではすっかり普通の会計士に落ち着いてる。自分が若いころ描いていた理想とはかけ離れた人生に悲観して同総会への出席を渋っていた。そんな時、彼とは正反対のいじめられっ子だったボブと再会する。
しかし目の前のボブはまるでプロレスラーのザ・ロックのようなマッチョになっていた。そして彼はCIAの諜報員としてその身を狙われているという。そんなボブに関わったことからカルヴィンは否応なく戦いに巻き込まれていく。
「高校時代の栄光はその後の人生で何の役にも立たない」とは「ゾンビワールドへようこそ」のデニースの名言だ。
カルヴィンもボブと生死を分かつ戦いを経験してそんな過去にしがみつくよりもたとえ平凡な人生でも家族を作り、その家族を愛して生きていくことが大切だと知る。そして会計士をやめてCIAに入る。って、おかしいだろ。結局まだヒーロー目指してるってことか。
ラストもうまくない。いじめられっ子だったボブが最後に卒業生のキングに選ばれるけど、投票操作してやっちゃあ意味ないでしょ。例えば物語後半は悪党たちに同総会会場が乗っ取られて出席者たちが人質になる。そこでボブが命を懸けてみんなを守り悪党たちを成敗する。あのいじめっ子がキングに選ばれる予定だったけど自分だけ逃げようとしてみんなから総スカンされて急遽ボブが本当にみんなから選ばれたという形にすればいじめられっ子のリベンジ物語としてもうまくまとまっただろうに。
アクションやコメディが全部薄味で配信で見てもかなり物足りない作品。おデブのいじめられっ子がドウェイン・ジョンソンになってましたというだけが売りの作品かな。