「どんな時もどんな時も。」マイ・ベスト・フレンド ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
どんな時もどんな時も。
クリックして本文を読む
日本でも乳がんの早期発見が叫ばれている最中とあって、まさに
女性にとってはドンピシャな作品。そこに少女時代からの友情を
絡めて涙と笑いの物語に仕上げている。トニ&ドリューの共演も
板についており今作で親友になったという息もピッタリ。もしも
友人が末期の病に侵されたら自分はどうするだろうか、と色々考
えさせられてしまった。親友といっても家族ではないので入り込
めるラインは限られているし、また友人関係ほど脆いものはない
のでふとしたことで絶縁状態にもなる。デリケートな問題を抱え
た相手を果たしてどこまで支えることができるだろう。言葉でも
態度でも行動でもあらゆる制限を超えて、今作の二人は奮闘する。
不甲斐ない男達(というよりこういう時に男って弱いものだから)
を尻目に彼女達が片や出産、片や終活に挑んでいく姿は逞しい分
痛々しくもある。その姿をしっかり描くことによって、あぁ人間
って一人じゃ生きられないんだよね、やっぱりと身につまされた。
どんな時も支え合える相手は夫婦でも家族でも友人でも共通する。
(トニの母役でJ・ビセットが登場。72歳とは思えない美しさ健在)
コメントする