「とてもよかった」幼な子われらに生まれ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
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血縁のない父と娘二人で、長女が反発している。次女が父親になついていることにむかつくようで、意地悪を言うのだがそれは弱い者いじめであり、卑怯者のすることだとたしなめてやって欲しかった。
お父さんには、分かれて暮らしている実子の娘がいて時々面会しているのが羨ましかった。分かれた元妻も、感情より筋を優先するタイプのできた人だった。
コップを割った時に田中麗奈が「大丈夫?怪我してない?」と慌てて言う時に「見れば分るだろ、うるせえな」と切れて言い返していたのがとても心に残った。押し付けがましい感じがリアルで、女性のいい面と悪い面を見事に描いた映画であった。
クドカンのクズ男っぷりが素晴らしかった。役者としてこれまで見た中で一番よくて、見直した。長女に対してひどいことしないで欲しいと思っていたのだがきちんと正装して現れたのを見て、この人も人の子であり親だったのかと不意を突かれ、そりゃそうだよなと納得した。素晴らしく人間くさかった。
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