「美しい風景に見惚れるだけで良しとするか、解釈を思い巡らして自分のストーリーを作り上げるか。」長江 愛の詩(うた) 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
美しい風景に見惚れるだけで良しとするか、解釈を思い巡らして自分のストーリーを作り上げるか。
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映像を讃える記事をよくみかけて誘われた。
意地悪く言えば、ストーリーはよくわからないが、映像はいいということか。
死んだ父の仕事を受け継ぎ、運搬船の船長になった主人公ガオ。行く先々で毎度出会う、不思議な女性アン・ルー。
船内で偶然見つけた詩集は「長江図」、長江のいくつかの港を詠んだもの。次第に、アン・ルーとの関わりに気付くガオ。
・・まあ、ここまでは伝わるが、アン・ルーの正体も、その時々にまるで別人のようになって現われてくる理由も一切の説明がない。
つまり、観たそれぞれが解釈してくれということになる。
で、解釈するに、現実的にいえば、かつて父が出会った何人もの女性を少しきれいな昔ばなしに書き残したのが詩集で、その幻を追体験している話。
幽玄的なことを思えば、長江の水の精に誘われ、迷い戸惑い、源流まで誘い込まれた話。
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