「恋人たちと独裁者」将軍様、あなたのために映画を撮ります kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
恋人たちと独裁者
なんだか、久しぶりにつまらないドキュメンタリーを見た感じ。キム・ジョンイルの存命中に作るのが憚れたのか、製作年も2016年。結局のところ北朝鮮を思いっきり批判するでもなく、韓国では製作予算が少なかったから金を湯水のように出してくれる北朝鮮で自分の好きなように映画を撮ることができたという話。
チェ・ウニにしてみれば、いいことはなかったのかもしれないけど、監督は満足してたんじゃないかな?映画好きの将軍様で良かったね・・・といったところ。せめて粛清とかの北の酷い実態をもっと語ってくれればアメリカに亡命したことも理解できたのに、序盤に『大脱走』を真似て脱走したとか、ちょっと胡散臭い話まで語っていたため真実味まで失われてしまったかのよう。
それでもシン・サンオク監督の撮った映画をイメージ映像と絡めて編集して、物語に沿うように織り込まれていたけど、やっぱり観たくなる北朝鮮作品。それよりも、この悲運の監督の壮大なストーリーをドキュメンタリーじゃなくドラマとして作ったほうがいいんじゃないの?
コメントする