「おふざけに隠されたテーマ」忍びの国 あっこでぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
おふざけに隠されたテーマ
笑いながら矢を放ち、死体から物を奪い合う忍者たち。仲間の死も気にもとめず。
CGも嘘っぽい。
出だしでうげって思って、受け付けなくなるヒトいっぱいいるだろうな~と。
あとクールで格好いい忍者が好きなヒトはショック受けると思います。
最初は怒りが湧いたくらいです。
一旦自分の固定概念を捨てて、フラットな気持ちで見てみて欲しい。どうか最後まで。
登場人物それぞれの心情は説明的なセリフがほとんどありません。表情で語ります。見る側の受け方に委ねられていると思います。
表面的にはポップで面白く笑ってしまった場面も、あとあと考えれば哀しいことだったな。
虎狼の族とはなんなのか
人間とはなんなのか
善と悪
それでは自分はどうなんだろうか…
おふざけの底に隠されていた深いテーマに気がついてしまうと…
監督の術にかかってしまいましたよ~
感情揺さぶられます。
賛否両論が極端に分かれる映画なのは仕方がないのでしょうね。伊賀ものをひとごとだと思うタイプのヒトには全く受けないと思うので。
分かり易い勧善懲悪もありませんし。
映画って心を揺さぶるものだよな~って久々に思いました。
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