「見かけにだまされるな!?自称"本格時代劇"より、よっぽど考えさせられる作品。」忍びの国 もやさんの映画レビュー(感想・評価)
見かけにだまされるな!?自称"本格時代劇"より、よっぽど考えさせられる作品。
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忍び達のアクションシーンがコミカルなのは必然。
命のやり取りに毛ほどの感傷もないのだから。
彼らの価値観は、無門の言葉にあるように「弱いから死ぬ」、ただそれだけ。
現代の価値観からするとビックリ。
…でもないか。
孤独死やネグレクトのニュースを当たり前のように消費し、麻痺した自分のこころも、忍び達と大して変わらないのかも。
程度の差こそあれ、人は誰でも自分がいちばん大事だし。
雑誌のインタビューを読むと、中村監督は最後の大膳の「虎狼の族の血は天下に散る(セリフこんな感じ?)」の件、現代人とオーバーラップする絵が、原作を読み終えてすぐ浮かんだそうです。主題はココかな〜と、勝手に想像。
盛りだくさんの内容をここまで整えた監督、原作を大胆にアレンジされた和田先生、さすがです。
映画館で、もう一度みます。
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