「混沌」エル・クラン 豆さんの映画レビュー(感想・評価)
混沌
顔に冷たい水をかけられたような衝撃(大袈裟です)
1983年のアルゼンチンで実際おこった誘拐事件を映画化したもの。
この頃のアルゼンチンは民主化や革命や軍事クーデターがあったりと、きな臭い時代。
ある一家が中心なんですが、お父さんが怖い。絶対君主的な存在。それに、このお父さん無表情なんです。ギョロとした目で…それはもう、うすら寒くなるほど。
作品全体が終始、汚いマーブル模様のようにドロドロと漂ってる感じで混沌としてます。
(なんだかよく分からない説明でスミマセンw)
映像も内容も狂ってる。これも全てお父さんのせい!息子が追い詰められるのもわかる。弟が逃げ出す時の空港の別れのシーンが忘れられない。お兄ちゃんの孤独感が伝わってくる。
正直ちょっぴり眠くなったりしたんですけど終盤になるにつれ、これは眠ってる場合じゃない!になりました。
これが家族か…
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