「今回も意外と楽しめた、役職が明かされないで進んだ方がやっぱり面白いね」人狼ゲーム プリズン・ブレイク スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
今回も意外と楽しめた、役職が明かされないで進んだ方がやっぱり面白いね
めちゃくちゃ好きと言う訳でもないのですが、何となく見たくなるシリーズ。
今回もいろいろと突っ込みどころはありましたけど、程々には楽しめました。
前作と同じく12人の大所帯だった割にある程度皆キャラ立ちしていた点は、前作以上だったでしょうか。
まあ何にしても、1の頃に比べれば、格段に良くなってきている印象ですね。
しかも今回は1以来の誰が何の役職か分からない状態で進む推理要素もあったりして、最後まで気が抜けない展開だったのも楽しめた要因の一つでした。
とは言っても私の場合は実際の人狼ゲームはプレイしたことが無いので、推理しても全然誰が何の役職か見当つかずな状態でしたけどね・・・ある意味幸せな人間だなぁ(笑)
あ、でも主人公の役職だけは何故か勘で当たりました、まあとりあえず経験者も未経験者もいろいろと違う視点で楽しめるのがこのシリーズのいいところでしょうか。
ただ少々惜しかったのは、今回新要素として登場した狂人の役職が最後以外ほとんど意味無し状態だったことですね。
正直途中その役職を考慮していない自分がいたりしました。
まあ最後に効果的ならそれはそれで良いのでしょうが、せっかく今回から登場したなら、もう少しその役職を全編に渡って生かすストーリー構成にしてほしかったかな。
復活した共有者要素もたいして・・・って感じでしたし、新要素自体は思いのほか魅力に欠けてしまったのはちょっと残念でしたね。
でもまあ12人の大所帯で役職も多く、それでいて皆の役職が何か分からず推移していく話で尺が90分強ですから、その制約の中で作った低予算作品としては十分楽しめた方でしょう。
最初に置かれた状況を説明するシーンも、今回は参加者の彼氏がこのゲームの裏側を知っている人間だった為、ある程度省略できたのはシリーズ4作目と考えると見る側としてはなかなか良い設定だったなと思いましたよ。
その役回りを演じたみづき役の山谷花純は結構好きな女優さんで、今回何気に一番期待していたところもあったのですが、ギャル役だったのは画的な部分で若干残念・・・何となくギャルは似合ってなかったような。
逆に画的な部分で印象深かったのはメガネっ子の岡本夏美だったかな、まとめ役の優等生キャラが抜群に嵌っていました、そして彼女の役職はそうだよなぁ~と概ね納得でした。
役職で意外性があったのは人狼の中の1人かな、エンドロールで見て、え?そうだったのと、結構ビックリ。
そのほかあの兄弟の顛末もなかなか印象的でした、主人公・あかりと幼馴染の相馬の関係性も、なかなか効果的で話的に結構引き込まれました、ラストシーンも画的にはかなり好きでしたけど、結局どうなったのでしょうかねぇ・・・。