「【民族間の憎しみの連鎖を越えて・・。人間は何故、戦争をするのか・・。今作は、さまざまな文化や宗教の衝突により、世界が危機的な状況に置かれている中で人間らしさを保つことの大切さを描いた作品である。】」みかんの丘 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【民族間の憎しみの連鎖を越えて・・。人間は何故、戦争をするのか・・。今作は、さまざまな文化や宗教の衝突により、世界が危機的な状況に置かれている中で人間らしさを保つことの大切さを描いた作品である。】
■アブハジア自治共和国でみかん栽培をするエストニア人の集落。
ジョージアとアブハジア間に紛争が勃発し、多くの人は帰国するが、イヴォとマルゴスは残っていた。
ある日、彼らは戦闘で傷ついた敵同士の二人の敵同士のチェチェン人の傭兵アハメドとジョージア人のニカを自宅で介抱することになる。
◆感想
・アハメドとニカを助けたイヴォの毅然とした態度が、印象的である。重傷を負ったニカを殺そうとするアハメドに対し、”私の家の中では殺すな”と言い、アハメドもそれに従う。
・ニカが回復してから、初めて4人で食卓を囲むシーン。ニカとアハメドは憎しみの態度を取るが、イヴォに一喝された後、夜に屋外で食事を摂る。
ー この頃から、ニカとアハメドの関係性が変わって来る。-
・ある日、アブハジア軍がやって来て、仲間であるはずのアハメドに、”チェチェン語で話せ”と絡む。
ー 人種として、混血しているため見た目では敵か味方か分からない。そしてアハメドに銃を向けたアブハジア軍に対し、屋内に居たニカが銃撃し、マルゴスと、ニカが犠牲になってしまう。-
<ラスト、生き残ったアハメドは、イヴォに礼を言い、ニカが修理していたカセットテープを車のデッキに入れ、走り去る。
今作は、さまざまな文化や宗教の衝突、世界が危機的な状況の中で人間らしさを保つことの大切さを描いた作品である。>
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