「実写への錬成は失敗か?」鋼の錬金術師 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
実写への錬成は失敗か?
「鋼の錬金術師」実写版シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞。
アニメ版は、第1期をリアルタイムで観ていました。
熱心なファンでは無かったので内容は殆ど忘れてしまいましたが、毎週楽しみにしていたのは覚えています。
第2期は全く観ていません。
劇場版は「シャンバラを往く者」と「嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」の両作とも観ました。
そして満を持しての実写版!
公開時の評判は賛否両論で、甲乙つけ難い印象でした。
では、自分の目で確かめるのがいちばん!―と云うわけで鑑賞しましたが、う~む…微妙だな、こりゃ…
VFXはハリウッド映画に匹敵するほどレベルが高いのに、肝心の戦闘シーンがもの足りないなぁ、と思いました。
冒頭にエドとアルが牧師様と戦うシーンはありますが、ふたりの本格的な戦闘場面はそれだけでした。
ホムンクルスたちとの戦いは、マスタング大佐がメインで行い、主役以上の活躍を見せてくれました。
エドとアルも交えた激しいバトルが観たかった…
途中から脚本がどんどん力尽きていくような印象を受けました。VFXと脚本の力量が釣り合っておらず、せっかくのハイクォリティーを活かし切れていない印象。
予算の問題もあったのかもしれませんが…
その辺りの問題がクリア出来ていたならば、もっと面白い映画になっていたのではないかなと思いました。
[余談]
本作の鑑賞を機に原作マンガを読破しました。等価交換の原則に基づいた世界観が構築され、人間の抱える罪と罰、世界の真理が浮き彫りになっていく中、もがき苦しみながら成長していく兄弟の姿を通して、生きる上でのかけがえのないものとは何かを問い掛ける珠玉のダーク・ファンタジーだなと思いました。久々にめちゃくちゃ面白いと感じたマンガでした。
※鑑賞記録
2022/04/07:4K Ultra HD Blu-ray
※修正(2022/03/02)
今晩は
私は今作を劇場公開時に、スルーしました。それは、原作のレベルが凄すぎるからです。けれども、今週末からまさかのハガレン連続上映と言う事で鑑賞しましたが、ナカナカ面白く。
ですが、他のレビュアーの方々の酷評を観て、心折れかけていました。
けれど、私は観ますよ、この続編を!では、又。