機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜のレビュー・感想・評価
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テム・レイの苛立ちこそが安彦さんの思い?
劇場での鑑賞なしに、配信でのレンタル視聴を選択。
過去のガンダム劇場版においても、イベント的側面には常に斜めに見つめていた少年だったので、大画面、高音質などにはこだわらず、今回も自宅でじっくりと鑑賞させていただきました。72時間は何度でも楽しめるしね。
さて、過去の安彦さんのインタビュー記事を読んだ限り、彼の中にある「落とし前」的な側面を常に意識して物語を綴って来られた様子がうかがえる。そこには、「彼が持っていないもの」に対する渇望と、「世間からの評価」に対するズレに苛立つ様子が、ほのかに漂っているのだ。
アニメから撤退して漫画専業になったいきさつも、再びガンダムを手掛けることになったいきさつも、それぞれに興味深い言葉で語ってあり、いちいち腑に落ちた。
何より、あれからより進化(深化)したクオリティの、アニメ以上のガンダムをコミックで鑑賞することが出来たのだ。雑誌を立ち上げ、じっくりと時間をかけて発表された本作は、おそらく日本では前例のない、アメコミ的なスタンスの商業的成功を収め、こうして映像化という一つの果実を得た。
賛否両論があることは、もちろん理解できる。
CGで描かれたモビルスーツ戦は、流麗で美彩。安彦メカとの親和性もまあ悪くないレベルではある。月面での戦闘は、過去に観たことのないワクワクする映像であった。何より、立体的に配置されたシャア、ランバ・ラル、三連星たちの感情の起伏と、ミノフスキー博士を見殺しにせざるを得ないテム・レイの複雑な心境が巧みに描かれている。並みの技量では、モビルスーツを誰が操っているのかを描き分けることすら能わないであろう。これは、ロボットアニメをやり続けてきた安彦さんの真骨頂だろう。
しかし、前作、『暁の蜂起』が、とても満足できる作品だったので、自分のなかの期待値がかなり上がっていた。その落差に、どうしても不満が持ち上がってきてしまうのだ。
それは、作品の対象年齢がシニア層を意識したものにならざるを得ないというジレンマに他ならない。ガンダムが社会現象になったあの時代に、夢中でかじりついて観た世代、いわゆる「ファースト世代」に向けて制作されたコミックの映像化であり、その価値観から一歩も飛び出していない。
次世代に向けてのガンダムサーガを期待しても、キシリアのアナクロなダンスだったり、池田秀一の老獪なシャアだったり、とても新しいファンの獲得に貢献しているようには思えない。今回、とうとう安彦さんが単独でコンテを切ったことにも皮肉を感じる。
2016年は劇場作品で『君の名は』『この世界の片隅で』という、奇跡の映画が続けて日本から生まれた。リブートという意味では、『シン・ゴジラ』も大きな成功を収めたと言っていい。
他ならぬ安彦さんが、かつて新海誠と雑誌で対談しており、彼の才能に驚嘆していたことが思い出される。
アニメから撤退した時に、宮崎駿への羨望と嫉妬を吐露し、ガンダムのコミカライズを始めた時に、富野由悠季への複雑な意識をちらつかせ、もがき苦しみながらガンダムを再構築したその功績が、いま大きな曲がり角をむかえている。
せめて、ルウム編『激突 ルウム会戦』が渾身の出来であることを期待する。
ユウキとファン・リーの悲劇こそが、ガンダムの本質であり、オリジンの白眉なのだから。
ララァとの出会いがすごい面白い
シャアの過去からガンダム製造へ
オリジンシリーズ第4弾。1〜3観てなくても大丈夫なようにダイジェス...
オリジンシリーズ第4弾。1〜3観てなくても大丈夫なようにダイジェストから入る。暁の蜂起のあとの続きからで、一年戦争開戦前の話。
ナレーションでさらっと流してしまいそうな場面まで、
丁寧に描き出していてストーリーの細部にもこだわりをみせる傑作。絵も凄い綺麗だしモビルスーツの質感など完成度凄い。
ファーストTVアニメ版とキャラクターは同じでも設定が異なっていて、出会いや、死んで退場となるところにも違いがある。
RX78の開発を進めるテム・レイ(アムロ父)の話のは月へ。シャアはララァと運命の出会いを果たす。若きランバラルが搭乗するのはブグ。グフのプロトタイプみたいなやつ。黒い三連星にミノフスキー博士.....!
早見沙織ボイスのララァも良かった。いろいろ違いも込みで楽しめました。
面白くなかった。
絵はいいのに演出が酷い
シャア無双!/ランバラル無双!/フラウ無双?
冒頭約15分の、無料映像公開も有るし・・
この映画見る方は間違いなく『ガノタ』なので・・
俺が今から書くのはネタバレには当たらないと思うが、もしそうだと思う方が居るなら、遠慮なく映画ドットコム事務局に連絡してくれ・・。
~~~
原作では?シャアの機体が赤い理由が描かれているそうなのだが・・
本作では、その辺描かれてないのよね?
ミノフスキー粒子の散布により・・
艦隊戦よりMS戦が主な時代になる・・。
(*オリジン4の段階では、まだ散布されてないようだが・・)
『本当のモビルスーツ』を鍛錬していた→ランバラル/黒い三連星/シャアに?
運命の歯車が回り出す???
・最小限の業務で最大限の成果を得る。
・しかも美味しいトコロをがっぽり持っていく。
↑俺の人生に大きな影響を与えている→シャアの無双。
そして。
1stのまま、冷静で俯瞰・広い視野の元、きちんと部下を鼓舞し指示する→ランバラルの無双。
そして&そして・・
かわいい。かわいいのだけど・・まぁウザい→フラウの無双(笑)
(*ウザいのは真田丸のキリ並み/爆)
理屈は要らない。
ガノタなら追いかけろ!
シャア/セイラ/ランバラル/黒い三連星(ジェットストリームアタック)/ザビ家の面々。
アムロやカイやフラウやハヤトや、アムロ父(テムレイ)・・
・・そしてハロ(ZでファのCVな新井美里さん好演)!!!
レビュー書いたけど。
レビューなんて要らないよね?
ガンダムは男児の義務教育。・・迷わず見ろよ!見れば分かるさ!
『労働は一人で十分だ。』『大人しく家で待っていてくれ!』
オリジン⑤(2017秋公開)たる、ルウム戦役の映像も無料公開中!!!見るべし!
1st.にむけて盛り上がってきました
安心のクオリティです。
Ⅲの「暁の蜂起」は映画版独自のキャラクターなどがいて、
原作と比べ良い悪いは別にして「結構違うなぁ」と感じましたが、
今回はほぼ原作通りだと思います。
ファーストガンダムが好きな人には、Ⅰ~Ⅲを見てなくても
楽しめる(冒頭、振り返りがありますので、ザックリは理解
できます。)と思いますので、オススメです。
さて、内容レビューは多くあると思うので、そこは他の方に
任せて・・・、その他ちょっとしたことを記載します。
まず、「シャア・セイラ編」なのにセイラがあまり出ていない旨の
ご指摘も多くありますが、原作ではⅠとⅡが「シャア・セイラ編」
になり、ⅢとⅣのエピソードは「開戦編」にあたります。
私は、オリジンシリーズについて、ファーストガンダムのふとした
疑問点を補完してくれるような内容だと思っています。
・シャアがなぜジオンを恨むのか。
・シャアはなぜキャスバルから名を変えていたのか。
・シャアとララァの出会いは?
・ガンダムを含むモビルスーツ完成までのストーリー。
・アムロの家庭環境や、父への思いについて。
などなど・・・。
確かに半年に1度、1時間程度の内容でオリジンの内容を全て
映像化するには、今まで1冊1話のペースを考えると・・・、
オリジン原作が23巻完結+補完1冊の24巻なので、のこり
20話、つまり1年2話と考えても後10年続く計算になります。
この10年を長いとみるかは、その人次第と思いますが、この
クオリティを維持するなら「やむなしの期間」と私は思います。
もし、地上波などで毎週放送する場合、クオリティは必ず落ちる
と思いますので、それはやめてほしいと考えます。
個人的には、時間がかかっても納得できる作品を期待します!!
セイラさんは・・
もうそろそろ辛くなって来た、、、
思ったほど
やっぱりファーストガンダムは良いね〜〜
機動戦士ガンダム オリジンⅣ『運命の前夜』TOHOシネマズ日本橋にて初日初回鑑賞して来ました!
待ちに待ったオリジンガンダム‼︎
面白かったです。
ただ映画の演出はどちらかといえばひと昔前の演出。
動きとか昭和臭がしますがこれもまた新鮮。
それと前から思ってたのですが戦闘シーンがほぼCGなのはどうも好きになれません。
動きもスムーズなんだけどそこには味というものが感じられない。
CG演出という枠から抜け出てない感がしますね。
この部分は感覚的なものなので他の人が見たら違うと思います。
CGで描かれたモビルスーツの動きやプロポーションは計算された寸分違わない描かれ方だが僕はプロポーション的にも見せ方というものを変えて欲しかった。
先日NHKスペシャルで放送された『終わらない人 宮崎駿』内で宮崎駿さんが新たに挑戦しているCGによる短編映画を作っているシーンで若いクリエイターにこうじゃないってとことん突き詰めているシーンがありました。
CGは確かに手描きよりもある意味自由度があるが、そこに思想が無いと無味乾燥なものになってしまう。
最近のアニメーションはCGなくしては語られないが、そこに思いがないとつまらない作品になってしまう。
今作も戦闘シーンではほぼCG演出だが宮崎駿さんの様なこだわりをもっと持って欲しかった。
安彦良和さんはそういうこだわりがあるクリエイターだと思ってたのだが残念だ。
まぁ半年で一本公開しなければならないという時間的制約があるのである意味仕方ない気もする。
それともう一つ気になったのがシャアの声。
池田秀一さんがシャアをやってるのだが、その喋り方がちょっとわざとらしく感じてしまった。
映画自体は面白く鑑賞したが僕個人としてはいろいろ思うところがあった映画でした。
本編終了後にはルウム編の予告編が流れ来年秋の公開との事とても楽しみだ。
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