「新説・フランケン」ヴィクター・フランケンシュタイン bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
新説・フランケン
クリックして本文を読む
これまで、多くのフランケン・シュタイン映画が公開され、様々な役者がフランケン博士を演じてきた。しかし、本作は、フランケン博士が、助手と共に怪物を生み出す新説が描かれている。
ヴィクターには、Xメンのジェームズ・マカボイが、そして、なんと言っても助手のイゴールに、ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフが演じているのが注目。
冒頭のサーカスのせむし男の脱出劇からスリリングで、その後のストーリーも緊迫感はあるのだか、何かが違っている。
これまでは、フランケン・シュタインに改造された怪物を主人公にして、その悲哀や憂い、人間性をテーマにしてきた。ホラーでありながらも、ヒューマン・ドラマとしての色合いも濃く描かれていた。
しかし、今回は、ヴィクターの助手の視点で物語は進行。サーカスから自由にしてくれたヴィクターへの恩恵と共に、新たな命を切り拓く医学と猟奇的な実験で、怪物を創り出すことへのジレンマがテーマとなっている。
よって、怪物はあくまで怪物として、魂を持たない罪深い創造物として描かれている。なかなか面白い視点での新作だったが、自分的には、デニーロが演じたフランケンには、やはり敵わないかな…と思う。
コメントする