「定番の味」続・深夜食堂 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
定番の味
さて、今宵もあそこに立ち寄るか。
東京繁華街の片隅で、深夜にだけ開く食堂“めしや”。
マスターや常連客たちに会いに。美味しい料理を食べに。
常連客になりそうなこの馴染み感。
劇場版第2弾。
今宵の初来店のお客さんは…
喪服を着るのがストレス発散という出版社の女性編集者。ある葬式で、喪服の似合う中年男性と出会い…。
近所の蕎麦屋の女店主とその息子。ある日息子は年上の恋人を紹介しようとするが…。親離れ/子離れ出来ないのはどっち…?
お金に困った息子の為に福岡からやって来た初老の母親。詐欺ではと心配するが、訳ありの事情が…。
クスリと笑えて、温かく、じんわり感動出来て、しみじみと。
悲喜こもごもの味。
今回特に美味しかったのは、初老の母親のエピソード。
詐欺に引っ掛かったのでは? 認知症なのでは?…と心配する中、義弟が語る“忘れられん病”。
切なくも、目頭熱くさせる。
今回も各エピソード堪能させて貰ったが、前作の多部ちゃんエピソードがやはり一番美味しかったかなぁ…。
焼肉定食、焼きうどん、焼きさんま…。
だけど今回一番のオススメは、豚汁定食。
実は、マスターにとっては初めて褒められた思い出深い自信の品。
ラストのラストに台詞だけだが語られる。
前作も今回も(おそらくTVシリーズも)全く代わり映えはしないが、それがいい。
定番の味。
第3弾の開店はいつ?
TVシリーズも食べてみようかな。
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