白い帽子の女のレビュー・感想・評価
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アンジェリーナ・ジョリー・ピットという作り手
NYで何があったのか
独特な雰囲気
名車シトロエン
アンジーの監督・制作。
実際の二人の離婚も さもありなんって感じ。
ブラッドもよくこの映画に付き合ったよね。同性としてはその夫としての思いやりに万感の拍手を送りたい。
ストーリーは、病人の出てくる病的な映画なのでこんなんで仕方ないでしょう。
でも!
冒頭とラストに、光と風の中を疾走する名車【シトロエン・シュプロン】を見れたから星5つなんです。感動。
マニアから借り受けたのでしょう。こんなに状態の良いクラシックカー。
潮水の中に惜し気もなく入ってしまうシーンは「あ"~!」と声が出てしまった。
原題は「海辺にて」。
仏車好きにはたまらない逸品です。
・・・・・・・
オープンカーの映画は僕はしらみつぶしに観ていますネ。
オススメ2題は、
「泥棒成金』
グレース・ケリーが助手席にケーリー・グラントを乗せて走った。これが、サンビーム・アルパイン。
当時のあまりにもチープなカーチェイスシーンは抱腹絶倒。大真面目なだけに笑える。
「ローマ発、しあわせ行き」
イタリアのラブコメディ。赤いアルファロメオが老婆の初恋を乗せて逃避行。
かつては僕もオープンカー乗り、
きりんレビュー。
邦題が的外れ
黒い帽子でもある。
結局何を表現したかったのかな
アメリカ映画だったんだ
自分のエゴに向き合う
アンジーによるアンジーのための映画
Pitt夫妻の離婚訴訟が報じられたばかりだが、平日16時45分のシアターは閑散としていた。「ハドソン川の奇跡」とはえらい違いである。話題性は必ずしも興行成績に結びつかないということだ。
舞台が南仏ということもあり、映画ではフランス語と英語が使われる。登場人物にアメリカ的な喧噪はなく、ホテルで過ごす夫婦の気怠い日々が淡々と過ぎていく。若い頃によく使っていた「アンニュイ」という言葉を思い出した。
映画は壊れかけた夫婦関係の話である。夫は懸命だが、妻は自分の殻に閉じこもっている。夫婦だけで過ごしていたら、いつまで経っても何も進展しないが、他人が絡むことによって、こんがらがった糸が微妙に解れていく。
夫婦間のコミュニケーションとセックスのありように主眼を置いた愛がテーマの、フランス人好みの映画のように見えるが、そうではない。フランス人なら世界の本質に迫ろうとする客観的な見方があるが、この映画にはそれがない。やっぱりアメリカ映画である。
あるのは妻ヴァネッサから見た世界だけだ。世界や他人がどうなるかではなく、自分がどう感じるかだけが問題なのだ。それは取りも直さず、監督脚本主演であるアンジーの世界観に等しい。
観客は振り回される夫ローランドに感情移入しても、妻ヴァネッサには感情移入できない。ローランドと同じようにヴァネッサのひとりよがりに振り回されるうちに、映画は終わる。最初から最後までヴァネッサの自分探しみたいな作品だ。アンジー監督が自分自身のためだけに作った、思い出のアルバムである。そこに等身大の女はおらず、愛もない。
最後までつまらない
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