「「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール製作、脚本、主演作」キアヌ ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール製作、脚本、主演作
後に「ゲット・アウト」で監督デビューを飾るジョーダン・ピールの映画進出作(製作、主演、脚本)。「ゲット・アウト」ではコメディ出身の彼がホラーを手がけたことで大きな話題をさらったが、ジャンルをミックスさせて新食感を作り出そうとする野心は本作の時点ですでに充満していることが伺える。
タイトルの“キアヌ”とは子猫の名前。ハワイの言葉で涼風という意味らしいが、主人公に生きる希望を与えるこの猫、実は街を牛耳るシンジケートで飼われていて、次第にこの猫をめぐって有象無象たちが顔を覗かせることに・・・。
劇中、アイコンとして重要な役割を果たすのがジョージ・マイケル。米公開当時(2016年4月)には、まさかこの年のクリスマスに彼が逝去するなんて誰が予測できただろう。ちなみに猫役の声優としてキアヌ・リーヴスも登場。ジャンルの壁を融解させながら、定石を微妙にずらして観る者を楽しませる攻めの姿勢を評価したい。
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