惑う After the Rainのレビュー・感想・評価
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「家族」って、時間をかけて煮込むもの
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映画「惑う After the Rain」(林弘樹監督)から。
静岡県三島市を中心に作品が撮影されたため、
ロケ地先行試写会で鑑賞させていただいた。
「日本の家族制度が抱える光と闇を描いた人間ドラマ」
このワンフレーズでは片付けられない「家族」という
キーワードが、頻繁に登場する。
「いわゆる、幸せの家庭というものを私は知らない」という
フレーズは、性別、時代を超えて何回も登場したが、
「家族」と「家庭」の使い分けがされているのか、気になった。
「私の家の養子になりなさい、家族になろう」
「根無し草じゃない、家族になった」
「いつの間にか、日記のつもりが家族史になったな」
特に「例えるなら、家族ってなに?」の問いに
「おなべ・・考えるものではなく、味わうもの。
時間をかけて煮込むもの」という会話が心に残っている。
その美味しいお鍋の隠し味は「家族の笑顔と会話」とまで、
持っていけると、もっとよかったのになぁ。(笑)
せっかく近くで撮影されたのだから、ロケ地を訪ねたりしながら
何回でも観てみたい。
きっと、観るたびに感想が変わるんだろうなぁ。
P.S.
冒頭の「檸檬 梶井基次郎」のページをめくるカットと、
時々画面に登場する「意味不明」な掛け軸の文字。
これが気になるので、今度、関係者に訊いてみようっと。
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