全員、片想いのレビュー・感想・評価

それぞれ書きたいので、まだ書きかけ。
随時更新します。

1.MY NICKNAME is BUTATCHI
出演、伊藤沙莉、上原実矩、中川大志。

★★☆☆☆
女子高生二人の会話が良い。ただ、切なさ推ししたいなら具体的な行動、ここでは抱き着くことなんだけど、しない方が）り切なく感じると思うんだけど、どうなんだろう。いや、相手に気持ちが伝わって、でも受け入れられなくて、っていう切なさもあるとは思うんだけど、高校生カップルで、中川大志の彼女(上原実矩)に対する気持ちが分かるシーンが出てこない、伊藤沙莉がバスから二人を見かけるシーンはあるけどそれって伊藤沙莉目線だし。だから、中川大志の気持ちがよく分からなくて、伊藤沙莉に抱きつかれた時点でもしかしたら心が揺らぐ、いや、本当の気持ちを抑えきれなくなる可能性だってあるわけじゃん？そこに片思いの切なさを感じられないのでした。

2.僕のサボテン
出演、森絵梨佳、桜田通。

★☆☆☆☆
広告代理店に務める二人の物語。
仕事が出来て、いちいちうるさい女上司。そんな先輩に小言をちくちくと言われる後輩、だがそんな先輩のある想いを知り、後輩は次第に惹かれていく。いや、次第に、じゃないか、この物語は。最初から気になってる。想い＝サボテンの話をきっかけに二人の距離が、、、って、いや、サボテンもまぁ話の一部ではあるけど、別になくてもいいよね。結局自分を想って育ててくれた先輩に対する恋心の話。
これも最後抱きつくんだけどさ。切なさはどこへ。先輩も後輩のこと好きだけどN.Y.に行くから付き合えない、みたいなところなのかね。お互いに片思いで終わろう、みたいな。

今作のタイトル、全員、片思いなので、全部が片思いの話かと思わせておいての裏切り！はあっていいと思うけど、二話目でやる話じゃないよね。ってことは単純に後輩君の片思い話？うーん。。。

3.サムシング ブルー
出演、広瀬アリス、斎藤工。

★★★★☆
耳が突然聞こえなくなった広瀬アリスと美容師、斎藤工の物語。いい。

4.片想いスパイラル
出演、知英、佐津川愛美。

★★☆☆☆
韓国人でレズビアンの知英とルームメイトの佐津川愛美の物語。

5.嘘つきの恋
出演、新川優愛、志尊淳。

★★☆☆☆
クラブで出会った二人。彼氏がいると嘘をつくところから恋が始まる。

6.あさはんのゆげ
出演、清水富美加、千葉雄大。

★★☆☆☆
なんで絵、黒く塗っちゃったの？
別に片想いで終わらせる必要も無いし。

7.イブの贈り物
出演、橋本マナミ、横浜流星。

★★☆☆☆
老人介護施設での物語。

8.ラジオパーソナリティ
出演、加藤雅也、芳賀優里亜。

★☆☆☆☆
あっさりテイストな物語。自分に気があると思っていた、いや周りにそう思わされてしまったラジオパーソナリティの加藤雅也、その番組の女ディレクター、芳賀優里亜。その芳賀にラスト食事に誘おうとするが実はきちんと彼氏がいましたよってオチ。誕生日プレゼントにと買っていた指輪(劇中では小箱の状態でしか描写されないので中身は勝手な想像だが)を置いて立ち去るラストシーン。んー、微妙。そんなオチなら無くてもいいよ。結局、オムニバスの話を繋げるだけの役割でしかない。別居中の奥さんとはどうなったの？そんな簡単に他の女に気持ちがいってもいいものか。

総評。
ラジオ企画で片思い特集を一週間やることで始まったオムニバス形式の作品。で、一週間ってことは7話もおるの？3話目終わりあたりからまだ4話もあるのか、、、と飽きを感じてしまった。全部を4話にして、それぞれを深く掘り下げた話にしてくれた方が良かった。

お話の中では主人公が好きな人と結ばれるけれど、現実ではなかなか好きな人と一緒になれない。
そこで生まれてくるのが片想い。
この映画ではそんな片想いに焦点を当てて、ラジオ番組で毎週違う片想い話を流すというオムニバス形式で物語を進めています。
かなりの豪華キャストながら、キャストがそれぞれ今まで見たことのない役柄なんかで出ていて面白かったです。

7つのうち僕のお気に入りは「MY NICKNAME is BUTATCHI」、「サムシングブルー」、「片想いスパイラル」です。

「MY NICKNAME is BUTATCHI」
伊藤沙莉さんの何処にでもいる女子高生感がとても良かった。
彼女は何をやってもハマります。

「サムシングブルー」
最初は何故無声なのか疑問でしたが、途中で納得。
耳が聞こえないなりの辛さみたいなものもよく描かれていました。

「片想いスパイラル」
自分が周りと違う事によって自分は身を引くというところがなんとも悲しい。
知英さん日本語上手過ぎでしょ。

どの作品もとても切なく、悲しいのに、最後はハッピーエンドというところがなかなか涙をそそります。
切ないけどほっこりできる作品でした。

好きな雰囲気はものすごいあるんだけど、手放しで好きと言い切れないもどかしさ。
なんだろうか？
ラジオパーソナリティーパートの展開に、他の投稿話がちょっと絡んでたりするとより良かったんだろうけど。
そもそもが別監督による短編だからしゃーないのか？
僕のサボテンすごいいい。
美しき先輩女性。今まで生きてきたなかでそんなシチュエーションには巡り会わなかったな。
嘘つきの恋。
あれだけは最後ハッピーエンドでしょ。

加藤雅也がパーソナリティを務めるＦＭヨコハマの番組が
小説投稿サイト「E★エブリスタ」との共同企画で片想いを
テーマにした投稿小説を募集し、そこで選ばれた電子小説
とオリジナルストーリーを映画化した短編オムニバス８本。
片思いらしく｢あるある｣要素をふんだんに取り入れた短編
には拙い描写や粗い演出も目立つが「片想いスパイラル」
「あさはんのゆげ」「MY NICKNAME is BUTATCHI」などが
個人的には出色。とにかくひたすら片思いが切なく伝わる。
肝心の加藤雅也のパートがいちばんつまらなかったなぁ^^;

(片思いの相手と親友がデキちゃうのは複雑極まりないよね)

１話 伊藤沙莉の不器用な女子高生の片想いから始まり
３話 ｢サムシングブルー｣ 無声ながら ハンディのある広瀬アリスの斎藤工への片想いが 悲しくも美しい作品でした。
他の作品もまだまだ語り尽くせないので 是非見て一緒に共感して貰いたいです。