「アクション映画ではありません」ロック・ザ・カスバ! odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画ではありません
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銃を持ったブルース・ウィリスさんがポスターに出ているからと言ってアクション映画ではありません。
落ち目の音楽プロデユーサー(ビル・マーレイ)がアメリカ軍の慰問巡業で訪れたアフガニスタンで美声の少女と出会い地元TVの歌謡コンテンストで優勝させる苦労話。
エンドクレジットに「アフガン・スターに出演した勇気ある女性、セタラ・フサインザダに捧げる」と出たので実話にインスパイアされた作品と分かります。
ただ、彼女は優勝はしていませんでしたがブルカを脱いで素顔で唄って、こともあろうに踊ってしまったことで騒然となりBBCがドキュメントを作ったそうです。
当時はアメリカ侵攻でタリバンが影を顰めていたので多少、民主化に傾いていたこともあるのでしょう、アメリカ軍の撤退でタリバンが復権した現在では前より増して女性蔑視が強まっており嘆かわしい限りですね。
サブカルチャーの躍動が自由の象徴というメッセージ性は解りますが、時代背景からみると半ばおとぎ話のようにも思えます。
下世話なセリフや人寄せパンダ役にしか過ぎなかったブルース・ウィリスさんの処遇など映画としては中途半端に長い印象・・。
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