「神への信仰心のゆらぎ」神のゆらぎ Kremlin Dawnさんの映画レビュー(感想・評価)
神への信仰心のゆらぎ
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宗教とは、やはり信仰心のない人間からするとどこか不思議なものである。信者にとって教義が心の拠り所になるのだろう、ぐらいに考えていた。否定も肯定もしない感じ。ただ、この映画はわりと思い切って宗教という存在や、それに付随する神の存在を真っ向から否定していると思った。神がいるなら、白血病の青年も助かったし、飛行機だって落ちなかった。神の御言葉に従っていることだけが正しいのだろうか。教義は、生きていく上で衝突する様々な疑問を解決する鍵にはなりうるが、死後どうなるかは示してくれていても、実際に人命が危ぶまれたその瞬間には、何の救いにもなってくれない。ジュリーは人の命を救う仕事をしているのに、自らの信仰心ゆえ、輸血を拒否する。それってどーなのよ?彼女のジレンマがよく描かれていたと思う。映画の内容とは関係ないのだけど、フランス語の映画が見たくて本作をチョイスした。やっぱりフランス語の響きって美しいなぁと思いました。
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