「巡礼の旅だよ人生は」ラサへの歩き方 祈りの2400km 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
巡礼の旅だよ人生は
雄大な大地、澄みわたる空、止むことのない風。スケールが、半端ないです。綺麗です。ただ、いずれも、人が暮らすには、過酷な世界。そこに登場するのが、五体投地というヘッドスライディング。巡礼というより苦行です。でも人なんて、産まれた時から、お迎えがくるまで、苦行の連続ですかね。だからこそ、巡礼の途中で頂いたお茶が、おいしく頂けるのでしょう。保存食になっちゃった山羊も成仏するのでしょう。基本、本作は優しさで、できています。どこかの頭痛薬みたいですけど。それは、産まれてから、お迎えがくるまで、苦行の連続でしかない世界であっても、自分という存在は、ひとつしかなく、代わりがないこと。一緒に苦労する隣人を、精一杯もてなすことが、最大の功徳だということを、教えてくれるのでしょう。でも、やっぱり、あの巡礼に参加するのは、ちょっと…。
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