「肝心なことが描かれていない」奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
肝心なことが描かれていない
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荒れたクラスの生徒たちをホロコースト研究のコンクールに参加させ、見事に優勝。
この作品が反ナチのプロパガンダ映画ではないとすれば、観客の興味はどこへ向かうだろうか。
この映画はその観客の期待には一切応えていないと言っていい。
学習意欲に乏しく、規律やチームワークへの理解が足りない高校生たちが、なぜこの教師の提案や指導を受け入れたのか。
他の教師たちが匙を投げる学級崩壊を、彼女は立ち直らせることができたのはなぜか。
なぜ彼女でなければならなかったのか。彼女は何者なのか。
このことに触れていない。
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