「なぜコレクションされないのか」コレクションする女 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
なぜコレクションされないのか
この監督の他の作品にも言えそうだけれど、これもまた、男女間の心理がとても興味深い映画だった。
男をコレクションしていると思われる女が同じ屋根の下にいる。当然、自分もコレクションの対象になるだろう、と主人公は気構える。なかなかの美男子(?)なのだし? でも事は上手くいかなかった。自分よりパッとしない様子の男たちはちゃんとコレクションされているのに。
これは、女のわたしの場合に当てはめれば、光源氏のようなイケメンがいて、美人の誉れ高いある女は自分に声がかかるのを密かに待っていたのに、巷でブスと認識されている女の子の方にだけ誘いが来た、みたいな話だろうか。
そして誘われなかった理由が理解できないまま、所詮あんな男はどうということないのよ、と言い聞かせで自己満足で終わる、みたいな…。
意外に、異性を選ぶとき、わたしたち、外見や条件だけ見ているわけじゃない。
人の魅力って何だろう。
勉強になる映画でした。
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