「OP処理は残念だけど、覆す要素が見事。」劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] I. presage flower 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5OP処理は残念だけど、覆す要素が見事。

2019年8月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

一言"唖然"に尽きました。『[UBW]』の突き詰めた活劇要素も見事でしたが、自分は『[HF]』派です。人間ドラマがスゴく好きです!

ただ一人生き残った。
そこで何かが壊れた士郎。

ただ一人背負わされた。
それゆえ何かを諦めた桜。

この二人の、恋とも愛とも形容できない姿が好きです。淫夢で桜を意識しちゃう士郎の姿も何か好きです(あそこで士郎も男子なんだと安心しました。いや本当に)w

魔術師間の"常識"により、桜の人生は狂ってしまった。だから常識外れの士郎は頑張って欲しいと思ってしまった(そこのドラマ運びも上手い)。

『【UBW】』はトリックスター、道化紛いに過ぎない慎二もここでは士郎に色んな思いを抱いているのが分かって良かった。ライバルだと認めたいから、自分に反抗して欲しいのに、達観して受け入れるから、ますます士郎にイライラする。そんな慎二の一面を初めて見れて有り難かった。

と、こんな風に思ったことを書いてみたけどセイバー召喚、初陣あたりをダイジェストにしたのは残念。まあやむ無しだと思うけど、あそこで固定ファンだけに絞ったような気がしてて、勿体無いなスゴく感じた。

でも傑作だということはやっぱり揺るがないと思う。来年春の完結編も早く見たいな。辛抱辛抱!

平田 一