劇場公開日 2016年12月1日

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「音楽の力と愛の力と。」マダム・フローレンス! 夢見るふたり ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5音楽の力と愛の力と。

2016年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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本当にメリル・ストリープの演技はビックリするくらい素晴らしい。それはエンドロールの原音を聴くとわかるんですが、、、。

実在した歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスを題材にした作品です。

なんといっても彼女のキャラクターが、たんなるおバカさんなのか、それとも本物のピュアなのか?どっちなんだろうと言うくらいおもしろい。

それでいて音楽に対する姿勢と情熱は素晴らしく、音楽の持っている力を信じている。

夫を演じるヒュー・グラントも相変わらずコミカルでいて紳士的な役が非常にマッチして違和感なく見て入れました。

本当に歌がひどく、見ながら頭痛があったので高音がキンキンと頭に響いて辛かったですw

しかし不思議ながら、どんどんと彼女の勢いと魅力、圧力?に圧倒されます。

あと必見なのが夫の献身的な姿と妻に対する愛が素晴らしい。もちろんメリルの方も愛しているのですが、少しお互いの関係はわかりにくく、訳アリなんですね。でもそれほど多くも語られません。

もう少しここらへんが語られると感動も大きかったかもしれませんが、、、、。

カーネギーホールで行われたリサイタルで未だにだれよりも有名で人気という彼女。しかし音楽に対する真摯な姿勢と情熱が描かれているこの作品を見れば納得できます。

伴奏担当のサイモン・ベルハークも非常にコミカルで重要な役どころを担っています。憎めないキャラで腕前も素晴らしかったです。

所々で挿入されるBGMも当時の映像と衣装やセットと相まって非常に雰囲気を楽しめました。

ポップコーン男