ある天文学者の恋文のレビュー・感想・評価
全89件中、21~40件目を表示
そんなに好きな人じゃなかったら怖いけど、大好きな人だったら悲しすぎ...
そんなに好きな人じゃなかったら怖いけど、大好きな人だったら悲しすぎる。
なにも言わずにいなくなって、手紙やメールは届くなんて。
最後の時を、彼女の未来の為に使い、いなくなった後も、一方的にアドバイスや愛を伝えて続けるなんて切なすぎる。
あんなに愛される人生、お互い幸せだろうな
星の光
僕達が夜空に見てる星々の相当な数は、既に星としての役割を終え、僕達は何億年、もしかしたらそれよりも前の星々の光を見ているのかもしれない。
この映画で綴られる天文学者エドのエイミーに対する愛情やメッセージは、一生を終えて尚、地球に光を届ける星に擬(なぞら)えた寓話のような物語だ。
亡くなる前にエイミーの行動を予想してるところなんかは、エドが光の速度で移動して自身の時間が遅れ、エイミーの未来を先回りして見ていたかのようだ。
それに、光の速度で進めば距離は縮む。エドとエイミーの距離ももっと縮まったのかもしない。
そう、これらはアインシュタインの特殊相対性理論だ。
そして、こうしたメッセージはエイミーの心にずっと残るのではないか。
僕の大学のゼミの恩師が「若くして亡くなった自分の親友が、今でも自分の傍で変わらず、都度アドバイスをくれる」と言ってたことがあった。
夜空に瞬く星々の光のようだ。
そんなことも思い出した。
今年になって、冬の大三角を構成するオリオン座の右肩にあるベテルギウスが暗くなってきていると報道が何度かあった。
ベテルギウスは明るくなったり暗くなったりする変光星なのだが、今回の暗くなる度合いは観測史上類をみないものらしく、もし、超新星爆発をしたら、その光は数ヶ月にわたって満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになるのだそうだ。
ベテルギウスと地球の距離は650光年ほどだから、もし、僕達が一生を終えた超新星爆発の光を見ることになったら、そんな前の宇宙イベントの光なのだ。
因みに、650光年は相当地球に近い。
星の光
初老の大学教授と教え子の悲恋だから、正直醒めた気持ちで観始めた。いきなりのいちゃつきから入るからどーっと引いてしまった。進むにつれ企画、脚本の意図が読めてきた、氷解したのは1時間45分もたって論文「客星から超新星へ:死せる星との対話」が出てきてからだった、勘のいい人はタイトルでも察したろうし、52分頃のエイミーが望遠鏡を覗いているところへ届くメールで理解したかもしれない。私たちが見ている星の光は光速分遅れて届く、目にするときにはその星は存在していないかもしれない。星の光のごとく届く恋文やら励ましのビデオは星に魅せられた老教授の自己陶酔のアイデアだったのだろう。これが理解できないと変態ストーカーのミステリーになってしまう。あえて老教授の設定は死と事故で失った父への想いが交錯したものでしょう、これも事故のトラウマが語られて分かることです。
ロマンチックなだけでは娯楽性が薄いからとのスタントシーンでしょうかサービス精神は買いますが、主人公がやたらとパソコンを叩くのは情緒を削ぎますね。設定が飛びすぎで観客に分かりずらいと横やりが入ったのだろうか、いたるところでネタばらし的な状況説明が入ります、今度は説明的との批判でしょうか悲しげな犬や、枯葉の舞やハヤブサの飛翔など教授の霊が乗り移ったかのような抒情的なシーン、必然性のないヌードシーンと思っていたら最後は芸術作品という落ちも取ってつけたような言い訳に見える。推測ですがこういう作家性の強いテーマは外野が干渉せずに思い通りに創らせてあげないといけませんね・・。意外だったのは音楽がエンニオ・モリコーネさん、マカロニ・ウェスタンの代名詞にもなった音楽家ですがジュゼッペ・トルナトーレ監督と組むとノスタルジックに豹変しますね、水音を活かし音楽が出過ぎないところも秀逸でした。着想は買いますが巨匠をもってしてもロマンの実写化は難しいということが分かりました。
無理がある
教授と教え子の恋愛。
二人共凄く頭がいい設定なのだろうけど
会話で出てくる
ファンタジーのような会話が気持ち悪い。
娘さんも普通許さないでしょ?
色々とストーリーに無理がある。
島の映像は綺麗で
旅に出たくなった。
【ジュゼッペ・トルナトーレ監督が紡ぎ出す名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコの気品ある恋物語】
ジェレミー・アイアンズの魅力全開作である。
エド(ジェレミー・アイアンズ)は自らが亡くなった後も、様々な仕掛けでメッセージやプレゼントを自らの教え子でもあった美しい恋人エイミー(オルガ・キュリレンコ)に届ける。
それはまるで、星のようにいつまでも、貴女を見守っている、というメッセージのようだ。そして、彼のメッセージはエイミーをある場所へと誘う・・。
驚きつつも、ある行動にでるエイミー。
イタリア湖水地方にあるオルタ湖の「小さな宝石」と呼ばれるサン・ジュリオ島の風景が美しい。
自らの死後まで、愛した女性の”過去のトラウマを取り払おうとする想い”が、実に切なくも描き出された美しき恋物語。
そして、物語を彩るエンニオ・モリコーネのミニマル・ミュージック寄りの控えめな電子音を多用した音楽が、この静謐な年齢を越えたラブストーリーに見事に合っている。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新たな名品である。
<2016年12月3日 劇場にて鑑賞>
トルナトーレ監督はいつも感心させられる
亡くなっても尚、光り輝き魅せられるのは星と同じ
タイトルなし(ネタバレ)
死んだと授業で聞かされたショックは隠せない。授業中にも「誰が僕の代わりに講義してるんだ?嫉妬する」などというメールが届いたのだ。家に帰れば花束と手紙。そして赤い封書の中にはエド(アイアンズ)が残したビデオメッセージのDVDも届く。
弁護士を訪ねてほしいというメッセージを受け取り、訪ねてみると、そこでも手紙をもらい、かつて2人が一緒に過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島なども巡る。別荘の管理人からもDVDを受け取ったり、とにかく用意周到なのだ。郵便配達人に尋ねてみると、配達日を指定し、すべて1月10日に発送を承ったという。
最期には学位論文も通り、みごと卒業したエイミー(キュリレンコ)。お祝いのメッセージとともに遺産として別荘を譲るという弁護士の言葉。そして別荘には最期のDVDも置かれていたのだった。
エドはかに星雲の形をした腫瘍で余命いくばくもないことを察知していて、すべてを計画通りにエイミーにメッセージを遺していたのだ。多分1月10日に。自分の死後のエイミーの行動パターンを読み切っているほど愛していたのもわかるし、そのサプライズにエイミーがどのように反応するかもしっていたかのよう。だけど、エイミーはまだ若いんだから、次の恋のことも考えてやれよ!とも言いたくなる。
エイミーがスタントマンの仕事もしているというのが印象的。彼女の父が自分の運転する事故のために亡くなったことで、同じシーンの仕事を断りたかったが、吹っ切れたかのように引き受ける。あまり、効果的ではなかったけど、印象に残る・・・
学生が観た感想
浪漫溢れる独特なラブ映画
じじいのやっていることは残された人に対する拷問
喪失感が痛いほど伝わる作品。実体験としてその最中にいる、そんな精神状態で書かれたシナリオ(原作?)という印象。だからなのか、その沈鬱さ加減は病的でもある。完全に落ちている。
映画としてのデキでいうとイマイチ。終始、携帯に呼び出される、展開としては、それだけなので画的には退屈。
あと、根本的に共感できなかった点として、死別は時間が解決するものなので、じじいのやっていることは残された人に対する拷問。ま、それをいっては元も子もないが。
美しく、悲しい
美しい
意外に、泣けた。
ファンタジーではない
教え子の女子大生(オルガ・キュリレンコ)と愛し合うようになった教授(ジェレミー・アイアンズ)は不倫、二人は遠距離恋愛だった。
この教授は亡くなってしまうのだが、その後も手紙や映像、メールが届く。
女子大生のキャラが面白いのと、オルガ・キュリレンコの見事な肢体が堪能できる。
大人のファンタジーかも。
雰囲気は好き
全89件中、21~40件目を表示