劇場公開日 2016年9月22日

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「ある意味面白いと言える作品と言えるほど面白いと言える」ある天文学者の恋文 関学にチー牛はおらんのんじゃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ある意味面白いと言える作品と言えるほど面白いと言える

2021年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

【鑑定士と顔のない依頼人】という映画が面白かったため、同じ監督(ジュゼッペ・トルナトーレ)の作品ということで見ました。この監督は、通称ボダ女(境界性パーソナリティ障害)の女を知ってますね。世間一般的にはメンヘラ女という言葉でひとくくりにされて呼ばれている女なのですが、まだまだ知名度は低い。

鑑定士もこのボダ女とそれに興味を持ち関わってしまった哀れな爺さんの末路が描かれていまいたが、ある天文学者もストーリーは違えど同じような女と関わってしまった爺さんの最後が描かれています。

鑑定士のほうは詐欺被害、ある天文学者のほうは恋愛被害という違いはあるのですが、どちらの作品も年取った爺の財産の多くが若い女にカツアゲされているのが興味深い。また、どちらも独善的で他人を利用して踏み台にしてきた爺が餌食にされているのも面白い。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督は、ボダ女についてかなり深い知識があり、啓発の意味もこめて映画を作っているのではないかなと思いますし、また若い女や美人に恨みのようなものがあり必ず服を脱がして辱めているのではないかなと思う。この監督はプロですね。

この手の作品に出てくる女については、ある一定の知識人(焼成のような関西学院大学卒のインテリ)しか理解しえないのが残念です。

関学にチー牛はおらんのんじゃ