「【ジュゼッペ・トルナトーレ監督が紡ぎ出す名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコの気品ある恋物語】」ある天文学者の恋文 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ジュゼッペ・トルナトーレ監督が紡ぎ出す名優ジェレミー・アイアンズとオルガ・キュリレンコの気品ある恋物語】
ジェレミー・アイアンズの魅力全開作である。
エド(ジェレミー・アイアンズ)は自らが亡くなった後も、様々な仕掛けでメッセージやプレゼントを自らの教え子でもあった美しい恋人エイミー(オルガ・キュリレンコ)に届ける。
それはまるで、星のようにいつまでも、貴女を見守っている、というメッセージのようだ。そして、彼のメッセージはエイミーをある場所へと誘う・・。
驚きつつも、ある行動にでるエイミー。
イタリア湖水地方にあるオルタ湖の「小さな宝石」と呼ばれるサン・ジュリオ島の風景が美しい。
自らの死後まで、愛した女性の”過去のトラウマを取り払おうとする想い”が、実に切なくも描き出された美しき恋物語。
そして、物語を彩るエンニオ・モリコーネのミニマル・ミュージック寄りの控えめな電子音を多用した音楽が、この静謐な年齢を越えたラブストーリーに見事に合っている。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新たな名品である。
<2016年12月3日 劇場にて鑑賞>
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